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【統一地方選】わずか450票で当選、3月働くだけで2000万円〜国会以上に問題だらけ、地方議会のトンデモ実態
- 1 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/03/06(金) 15:04:40.04 ID:???
- ★国会以上に問題だらけ、地方議会のトンデモ実態
2015年3月6日 岸 博幸 [慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授]
国会は西川前農水大臣から始まった“政治とカネ”の問題でずっとゴタゴタしていましたが、
実は地方統一選まであと1ヵ月と迫っています。そんな今だからこそ、地方議会には国会以上に
問題が多いことを思い出すべきではないでしょうか。国会が“政治とカネ”の問題の再発防止に
取り組むならば、地方議会についてはそれ以上に抜本的な改革にも取り組まない限り、
安倍政権の目指す地方創生は実現困難だからです。
■3ヵ月働くだけで2000万円! 地方議員への驚くべき年間支給額
なぜ地方議会には抜本的な改革が必要なのか。それほど現在の地方議会には問題が山積しているのです。
昨年は、野々村元兵庫県議の“号泣会見”をきっかけに、地方議員の政務活動費の不正使用が様々な
地方で指摘されました。また、先月は、奈良県吉野郡町村議会議長会が、長年にわたって年2回の
懇親会に公金で女性コンパニオンを呼んでいたことが明らかになりました。こうしたあまりに
レベルの低い公費の不正使用はもちろん論外ですが、それ以上に地方議会の構造自体に問題が
多いと言わざるを得ません。
例えば、“政治とカネ”で国会議員の政治資金のルーズさが改めて明らかになっているとはいえ、
国会が開催されている会期日数は毎年200日を超えています。国会議員は1年の半分以上を国会に
費やしており、よく働いているとも言えます。
それと比べると、地方議会の会期日数は、ちょっと古い数字で恐縮ですが2009年度でみると、
都道府県議会が98日、市区議会が85日、町村議会に至ってはわずか44日です。
その一方で、地方議員には多額の公費が支払われています。報酬以外に政務活動費なども加えて
試算すると、都道府県議会の議員には年間2026万円、市区議会の議員には年間833万円、
そして町村議会の議員には年間370万円が支出されています。
もちろん議員は議会以外にも色々な活動をしていると言えますが、やはり議員の本務は議会での
活動であることを考えると、都道府県の議員は年間3ヵ月月働くだけで2000万円を超える高収入を
得ているのです。町村の議員の場合は、日当8万円で年間1ヵ月半働いているだけとなります。
それでは、地方議員はこれだけの高収入に見合う働きをしているでしょうか。すべての地方議会を
対象にした調査(2011年)によると、過去4年間に首長が提出した議案を一つも修正・否決していない
“丸のみ”議会が50%、議員提案の政策や条例が一つもない“無提案”議会が91%もありました。
即ち、ステレオタイプな言い方をすれば、多くの地方議員は高給を得ているのにも拘らず、
せいぜい1年に3ヵ月しか開催されない議会では条例の提案もほとんどせずに首長(行政)の
提案を追認するだけ、その一方で選挙運動や地域の冠婚葬祭には熱心に対応し、支持者の依頼を
行政につなぐなど地域の既得権益の維持も熱心に行なっている、となります。
もちろん、若手を中心に、地元を良くしようと既得権益に囚われずに改革に取り組んでいる
地方議員も少なからずいますが、やはり多くの地方議員はこのような姿になると言わざるを得ません。
実際、地方の活性化に向けて改革が進んでいる自治体では、首長が改革をリードしていることが
圧倒的に多いのですが、首長が改革を進める際にもっとも苦労しているのは地方議会対策という
話をよく聞きます。
■地方議会の改革は国会以上に急務 土日・平日夜間開催、兼業議員へ
それでは、なぜこのような事態になるのでしょうか。日本の地方議会は平日の昼間に開催され、
そのため地方議員の圧倒的多くは専業議員であり、更には世襲の議員も増える中で、地方議員
自体が既得権益化するとともに、地域住民が地方選挙に興味を失ってしまっているからでは
ないでしょうか。
それと比べると、欧米の地方議会では、週末の土日や平日の夜間に開催され、議員のほとんどは
会社員や自営業者の兼業、報酬も無報酬か実費程度という例が多く見られます。民主主義の発達
した欧米では、地方議会は地元の普通の市民のボランティア活動になっているとも言えるのです。
だからこそ、地元の優秀な人材が地方議員になり、正しい意味での住民自治が実現しているの
ではないでしょうか。>>2へ続く
http://diamond.jp/articles/-/67921
- 2 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/03/06(金) 15:05:27.24 ID:???
- >>1より
そうした例も考えると、国家の“政治とカネ”問題を解決するのも重要ですが、特に地方での
改革を進めて地方創生を実現するためには、地方議会の改革は不可欠ではないでしょうか。
具体的には、地方議会を土日・夜間開催にし、兼業議員を当たり前にして、同時に地方議員の
報酬を半減することは、やる気にさえなればすぐにできます。実際、既に2005年の第28次
地方制度調査会の総理への答申でも、
・(地方議会の)議員に幅広い人材を確保できるように、女性や勤労者が議員として活動する
上での便宜に資するよう休日、夜間等に議会を開催するなどの運用上の工夫をすべきである。
・勤労者が議員に立候補でき、また議員として活動することができるような環境の整備、
更には地方公共団体の議会の議員と当該団体以外の地方公共団体の職員との兼務を可能
とすることも検討すべき課題である。
と明記されています。
■わずか450票で当選できる千代田区から地方議会の改革を!
そうした問題意識から、私を含む有志で「地方議会を変える国民会議」を創設し、
賛同者を募集中です(参加受付は以下のホームページで行なっています)。
具体的な活動としては、来月に迫った地方統一選に向けて、まず東京都千代田区の区議会で
土日・夜間開催が実現されるように活動を展開していきます。
千代田区は日本の政治(永田町)、行政(霞ヶ関)、ビジネス(丸の内)の中心であり、
この日本の中心と言える自治体の地方議会を改革できれば、全国の地方議会の改革の
ロールモデルにできると考えたからです。
加えて言えば、千代田区の夜間人口は4万人に過ぎないのに対して昼間人口は100万人もいます。
この昼間人口を区政にもっと活かせるはずですが、そうしたアイディアも、区役所の
地方公務員からはなかなか出てきません。
だからこそ、千代田区議会にもっと多様な識者が加わって、区議会を知恵とアイディアの
あふれでる場にすべきです。それによって、千代田区を最先端の教育・子育て・介護などが
実現される街へと改革していかないといけないのです。日本と同時に東京の中心でもある
千代田区でそれを実現できないようでは、2020年の東京オリンピックの段階で東京をアジア
No.1の国際都市にするなど無理です。
そのためには、千代田区議会が土日・夜間に開催されるようになり、千代田区で働くビジネスマン、
子育て中の主婦など、若者世代も含め千代田区や東京都の将来を担う優秀な人材が千代田区議会に
参加できるようにしなければならないのです。
従って、千代田区議会議員選で、議会の土日・夜間開催に賛同する候補を応援するとともに、
必要あれば千代田区議会の改革を掲げる候補の擁立も行なおうと思っています。意外に思われる
かもしれませんが、日本の政治・行政・ビジネスの中心である千代田区の区議会議員選は、
わずか450票を獲得すれば当選できるのです。
問題が多いのは国会だけではありません。むしろ、私たち一般市民の生活に直結することの
多くは地方議会で決まるにも拘らず、その地方議会が既得権益にこりかたまった専業議員
ばかりという方が深刻な問題です。この状況が変わらない限り、いくら政府が地方創生の
予算を用意しても地方で改革は進まず、人口減少とともに多くの自治体が緩やかな衰退を
続けるだけです。
4月の地方統一選をきっかけに、地方議会の改革が進むようにすべきではないでしょうか。(了)
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