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現代の殉教者;西成のマザーテレサ不審死事件

1 :リドヴィナ:2019/11/12(火) 13:50:18.65 ID:Gw59xjIJv
「西成のマザーテレサ」こと女医の矢島祥子さんが亡くなって5年が経つ。筆者がその死を知ったのは死後かなり時間が経ってからだった。西成の住民から偶然情報が入った。
矢島さんのアパートからは他者はおろか、矢島さん本人の指紋さえ出てこなかったという謎について聞かされた。その後、「頼まれて指紋を消した」と証言する人物に接触することもできた。それからこの事件の取材が始まった。
いくつかの妨害も受けた。それについては既に寄稿済であるので、遡って読んで頂きたい。
「西成はホンマに不思議な街や。正しい事しようとする人間が消されるんやから」
 ある西成の住人はこの事件をこう語る。何かを暗示しているかのように。西成区の、通称「釜ヶ崎」は日本で唯一暴動が起こった街としても有名だ。だが、現在はそんな暴力性のある地域ではない。
 この300メートル四方に住んでいる人間は、ほとんどが高齢化しており、夜は次の日の日雇いに備えて眠る。夜、出歩いている人間は生活保護受給者か何かを求めてこの地域に足を踏み入れた人間であろう。
 矢島さんが勤務していた診療所から自宅まで通う道を筆者も歩いてみた。
気付いたのは監視カメラの多さである。数えたところ20台以上の監視カメラを確認できた。その中の何台かは犯罪防止用のダミーであろうが、これらの中に、矢島さんの最期の姿は映っていなかったのか。

2 :リドヴィナ:2019/11/12(火) 13:54:53.55 ID:Gw59xjIJv
事件をもう一度振り返ってみよう。2009年11月14日朝方、矢島祥子さんは勤務している診療所を出た。

鍵の所持管理は診療所所長、事務長、矢島祥子さんの3名で行われていたと思われたが、その後の遺族の話では詳細は不明。第四の所有者がいた可能性もある。

 その日は強い雨だった。診療所のある鶴見橋商店街の監視カメラには彼女の姿は一切映っていない。その理由もはっきりしていない。「これだ!」
 監視カメラの映像を見ながら声を発した警察官がいた、との証言もある。

診療所のすぐ脇を逸れる小道がある。この小道を入れば監視カメラに映らない可能性もあるが、この日の矢島さんは移動に自転車を使っていた。強い雨の日。傘で片手がふさがれるような状況だ。

それであれば少しでも風雨を避けるために、通行路にはアーケードのある商店街を選ぶのが普通だろう。そのわずか1分後に診療所の警備システムが作動して、30分後に警備会社が到着したが異常なしとの報告。

そして、その2日後に、矢島祥子さんは付近の木津川の船着場で遺体が発見された。遺体発見時間は、深夜の1時20分だった。深夜になった理由は、遺体の第一発見者の勤務時間が16時から0時までで、勤務終了後に友人と一緒に釣りに来ていたためとされる。

 この船着場は、朝の6時前から夜は9時過ぎまで人が常駐している。その間に遺体は発見されていない。遺体が遺棄されたのは21時以降のことだろう。その後、矢島さん所有の自転車が付近の団地内駐輪場で発見された。

しかし、その自転車からも、本人もとより誰の指紋も検出されなかった。筆者は矢島さんの部屋をクリーニングした人物と接触し、「指紋をきれいに拭き取った」という証言を得たが、この自転車へのクリーニング行為は誰からも聞いていない。

この界隈に自宅を借り、玄関前に監視カメラを設置している地元住民は証言する。
「警察から監視カメラの映像の提出を求められましたが、すぐに戻って来ましたよ」

3 :リドヴィナ:2019/11/12(火) 13:57:29.09 ID:Gw59xjIJv
 矢島さんの自宅アパートの横にも監視カメラが設置されていた。当日の防犯映像を提供した西成警察署からは、「機器の故障で何も映ってなかった」と告げられたという。

この地域の監視カメラの設置数は異様なほど多いが、それらのどのカメラにも矢島さんらしき人物は写っていなかったという。誰にも知られず、無数の監視カメラを潜り抜け、矢島さんの遺体は木津川の船着場まで運ばれた。

果たして、そんなことが可能だろうか。監視カメラを普段から意識して前もって下見をしていたのか。その下見の行動もカメラに映ってしまう。それを考えると矢島さんの事件がますます謎めいてくる。

 さらに不思議なのは矢島さんの自転車だ。遺族の届け出を受けて西成署が捜査し、自転車を発見した。この地域の自転車は非常に多い。その為、街頭で自転車の盗難の照会をしている警察官の姿をよく見かける。

だが、路上の放置自転車の防犯ナンバーを照会している警察官の姿は今まで一度も見かけた事がない。ましてや、見かけない自転車が放置されていたとして、110番通報する者もいないだろう。

 これが明らかに迷惑な場所に不法投棄してある自転車なら話は別だが、矢島さんの誰の指紋の付いていない自転車は、団地内の駐輪場に止まっていた。それを西成警察署の警察官が偶然発見した。なにか不自然なものを感じないだろうか。

 ちなみに遺体が発見されたのは、木津川の船着場だ。この対岸は警察の所轄が、西成警察署管内から大正警察署になる境界だ。矢島さんの自宅は元より、不審火で焼死した矢島さんの良き理解者であり協力者であった関係者の自宅。

勤務していた診療所など、一連の事件はすべて西成警察署管轄内で起きている。そして、その西成署管轄内で遺体が引き上げられた。筆者は遺体を発見し、引き上げた人物にも話を聞いた。

だが、「関わりあいたくない。死んだ人間に同情するが、この件で毎月一回警察に呼ばれている」と証言した。

4 :リドヴィナ:2019/11/12(火) 13:58:53.33 ID:Gw59xjIJv
 善意の第三者である第一発見者が、死後5年経過している事件でなぜ毎月、警察に呼び出されているのか。それも遺体を発見しただけでなく、わざわざ引き上げてくれた人物だ。西成警察署は何かを知っているのではないか。筆者は西成署の捜査方針に対して違和感を抱いた。

「西成はホンマに不思議な街や。正しい事しようとする人間が消されるわ」 

 西成住民の言葉は、どんな闇を示しているのだろうか。

5 :リドヴィナ:2019/11/12(火) 14:03:02.09 ID:Gw59xjIJv
「どこまで調べたんや?」

 これが西成の住民の第一声であった。そこで今まで調べた事を思い出し概略を説明した。

「全然事件の本質から遠いわ」

 それを聞いて驚いていると、彼は語った。

「女医さんの事件では警察発表以外3人殺されてる、それも身元不明でな」

2009年11月16日1時20分に、大阪府西成地区の木津川で一人の女性の遺体が発見された。女性は矢島祥子さん(当時34歳)。マザーテレサを尊敬し、インドまで会いに行ったこともある。

その献身的な姿を称して「西成のマザーテレサ」と呼ばれるようになった女性医師である。この事件は各局でも報道されたので記憶に残っている方も少なくないだろう。

何より、当初は警察が自殺と判断したのにも関わらず、遺族がその判断に異を唱え、殺人として捜査することなった珍しい事件として知られている。まずは不可解なことが多い事件の概要を説明したい。

6 :リドヴィナ:2019/11/12(火) 14:06:39.56 ID:Gw59xjIJv
 2009年11月13日22時、診療所の他の医師が死亡女性医師の診療所勤務を確認。

2009年11月14日4時15分(天候:強い雨)、女性が警備システムをカードで作動させ、診療所を離れる。診療所のある商店街アーケード設置防犯カメラ(全8台)には女性は映っていない。

 2009年11月14日4時16分、診療所警備システム警報が作動。  

 2009年11月14日4時50分(警報作動から約30分後)、警備会社警備員が到着。診療所は無人。女性は知人にメールを送信。 

 同日、自宅近くの郵便ポストに、別の知人(男性、63歳、元患者、女性死亡後に自らを元交際相手と称する。)宛に絵はがきを投函。 

 2009年11月16日1時20分、第一発見者の釣り人が、着衣、立位、死後硬直状態の遺体を発見

 2009年12月、警察は死亡者の自転車を、住居、遺体発見現場双方と異なる市営団地(遺体発見場所の千本松渡船場から2.5km)で発見。自転車から指紋は検出されなかったと警察発表。

 2010年3月、西成警察署は「死体頭部の傷は生存中のもの」と発表。

 2010年9月14日、女性の遺族は大阪府公安委員会に対して再捜査要求、苦情申し立てを行う

 2010年10月14日、一周忌追悼会

 2011年2月3日、西成警察署は、死因は自殺と遺族に説明

 2012年8月22日、遺族提出の刑事告訴状が受理される

 2012年11月16日、死体遺棄罪での公訴時効が成立

7 :リドヴィナ:2019/11/12(火) 14:08:18.00 ID:Gw59xjIJv
【議論点】

●死亡時の負傷箇所

・首の圧迫痕

・頭頂部の瘤(こぶ):高さ3cm

・西成署による死亡診断(当初):「水死体引き上げ時に遺体を地面に置く際にできた。」

・遺族:「血流がある生存状態でのみ、こぶは出来る。」

・西成署による死亡診断(2010年3月):死体頭部の傷は生存中のもの。

・右顔面

・右手

8 :リドヴィナ:2019/11/12(火) 14:09:01.80 ID:Gw59xjIJv
●死亡推定時刻

警察作成の死体検案書では「2009年11月14日午前」、一方行方不明が確認された11月14日から15日14時30分まで、遺族は女性の衣服ポケットで発見された携帯電話にかけ続け、呼び出し音を確認。

・2009年11月14日8時30分、女性自宅から話し声がしたという証言

・2009年11月14日10時、女性死亡の報を受けたという証言者の存在

●遺体の状態

・死体検案書死因:溺死 ←女性は泳ぎが得意

・死後硬直:←水死体は関節が動くために死後硬直しない。

・着衣

●死体発見後の状況

・女性医師の自宅(診療所から自転車で5分の距離)の鍵は開いていた。 

・女性宅の郵便ポストが破壊されていた。

・部屋の中(テレビの裏、本棚の天板、ドア敷居の上、書籍等)に 埃(ほこり)が無く、現場検証では指紋非検出(西成署発表)

・洗濯機の中に衣服
(ウィキペディアより)

9 :リドヴィナ:2019/11/12(火) 14:10:20.65 ID:Gw59xjIJv
 自殺にしては不審な点として遺族は大阪府公安委員会に異議を申し立てた。そして、西成署はまた捜査を開始していく。そこで西成の闇の深さを思知らされる。結果から言えば「これ以上、取材しない方がいい」と何人もの人間から忠告されることになった。

 地元西成の警察関係者によると当初、警察は極左同士の利権争いでの内ゲバと見ていたそうである。しかし、手を入れにくい貧困ビジネスの絡みもあり、なかなか本腰を入れなかったらしい。だから初動捜査も遅れたんだという。

 釜ケ崎における「貧困ビジネス」とは何なのか。まず何が問題かと言えば、生活保護受給者が他地域と較べて多過ぎるということ。このことが西成に大きなビジネスを生んだ。

他地域では有り得ないほど「医療・不動産・娯楽」業が活気付き、安定した市場を築いていくのだ。関係者にとって、貧困ビジネスとは不景気が進めば進むほどおいしい商売、つまり「莫大な収益が約束されたビジネス」ということになる。

 取材を進めるにつれて、この特別な地域独特の深い闇を知ることになった。怪しげなNPO法人から極左、暴力団が入り組む、社会のエアポケットを見た思いがした。そこには法を潜り抜ける最高の頭脳も投入されていた形跡があった。

 矢島さんはなぜ殺されなければなかったのか。地元のそれらしい人間にそれを質問すると皆、揃って口をつぐむ。矢島さんの部屋は綺麗に整理整頓されていた。指紋も出ない程に。指紋も出ない? そう、部屋の主の矢島さんの指紋も出なかったのだ。

 この謎に迫るべく西成に飛んだ。そして背筋がぞっとするような証言を聞くことになる。そして改めて「殺されたのかもしれない」と強く思うようになった

10 :リドヴィナ:2019/11/12(火) 14:18:31.12 ID:Gw59xjIJv
「10万で頼まれた」ついに関係者の証言...西成マザーテレサ不審死事件【短期連載2】

https://news.nicovideo.jp/watch/nw738666

・「アイツは変なとこに首突っ込んだ」関係者も謎の焼死...西成マザーテレサ不審死事件【短期連載3】

https://news.nicovideo.jp/watch/nw747615

・「カネはいくら出す?」自称元恋人の信じられない言葉...西成マザーテレサ不審死事件【短期連載4】

https://news.merumo.ne.jp/article/genre/1388586

裏社会からの警告!? 「もう引き際ちゃうんか」西成マザーテレサ不審死事件【短期連載5】

https://news.infoseek.co.jp/article/knuckles_431/

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