ブランド米競争熱く、消費減・コメ余りの中で　29日サキホコレ登場(秋田) [蚤の市★]

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　今年も新米が出回り始めた。良食味を売りにした「ブランド米」と呼ばれるものも少なくない。ブランド米は、多くの地域で減農薬や特別栽培などを条件としており、農家の苦労が増える分、価格も高くなる。秋田では、29日に期待の新品種「サキホコレ」の発売が始まる。人口減少や食の変化などで消費が減り、コメ余りが深刻化する中、ブランド米競争が熱を帯びている。（井上潜）

PRにタレント起用　知事トップセールス
　秋晴れとなった9月下旬、秋田県にかほ市の田園地帯。秋田出身のタレント・壇蜜さんと佐竹敬久知事らによる「サキホコレ」の稲刈りイベントが開かれた。

　サキホコレは、県がブランド米として今年から本格的に売り出す新品種だ。

　昨年、参考品種として出品した「日本穀物検定協会」の食味ランキング（5段階）で最上位の特Aを取った。

　「もちもち感があって後味もある。ブランド米として定着してほしい」。壇蜜さんは魅力を語った。

　全国的にコメの新品種が数多く登場する。国主導のコメの生産調整（減反）が2017年産で終わり、産地間競争が激しくなることを見据え、各県が新品種の開発に力を入れたためだ。

　そして、各県とも知事によるトップセールスやタレント起用のPRに懸命だ。

　10月上旬、三村申吾・青森県知事が青森市内の大型商業施設に立った。ブランド米「青天の霹靂（へきれき）」の新米PRで、「さっぱりして、驚くほどのうまさ」とマイク片手に客に呼びかけた。

　「青天の霹靂」は15年に本格デビュー。夏は太平洋側を中心に「ヤマセ」と呼ばれる冷たく湿った偏東風が吹きつけ、コメ栽培に苦労してきた青森にとって、悲願の特A米だ。今年の作付面積は過去最大の約2178ヘクタールとなった。

　県出身のお笑いコンビ「シソンヌ」のじろうさんが出演するPR動画（http://seitennohekireki.jp/sappari/別ウインドウで開きます）を配信し、昨年の再生回数は88万回を数えた。県総合販売戦略課の藤森洋貴課長は「ブランド米として定着を目指すコメはすでにたくさんある。同じことをしていてはだめ」と話す。

　山形県が開発し、10年にデビューした「つや姫」はテレビCMに作家で司会者として人気の阿川佐和子さんを起用。新潟産「コシヒカリ」に次ぐブランド米の地位を築いた。「つや姫」の弟分との触れ込みで18年にデビューした「雪若丸」も俳優の田中圭さんを起用し、知名度アップを狙う。

　秋田県秋田米ブランド推進室の高橋一弥主幹は「（ブランド米を売り出す取り組みで）出遅れた感は否めない」。それだけに、サキホコレPRに力を注ぐ。

　発売開始の29日からは、県内のほか、首都圏や中京圏、関西圏で壇蜜さん出演のテレビCMを流す。

リスク分散へ他品種戦略(以下ソースで)

朝日新聞　2022年10月29日 11時00分
https://www.asahi.com/articles/ASQBX6RXBQBVULUC019.html

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