【大阪】崖に車が転落、女性を救助直後に大炎上　鎌を手にした霊園職員の勇気 [夜のけいちゃん★]

夜のけいちゃん ★

2022年8月24日 10時42分

山の斜面に車が転落し、高齢の女性が運転席から出られなくなった。

　近くの霊園の職員が周囲の草木を刈りながら救助すると、直後に車は炎上という危機一髪。職員には大阪府警から感謝状が贈られた。

　八尾署が22日に感謝状を贈ったのは、石関貴士さん（47）と西川寿々海（すずみ）さん（48）。2人とも大阪府八尾市にある「大窪寺（おおくぼじ）」の職員で、この日は石関さん1人が贈呈式に出席した。

　石関さんと八尾署の説明によると……。

　7月1日午後3時45分ごろ、石関さんは霊園の巡回のために外に出ると、駐車場の方で小さな煙が。車の故障かなと思って近づくと、車がバックした状態で3～4メートルほど、急斜面のやぶに落ちていた。

　車内に誰かいることは分かったが、やぶの草木が絡まって、自力でドアを開けられそうもない。石関さんは事務所に戻って鎌を持ち出し、西川さんに消防や警察への連絡を頼んだ。

　石関さんは斜面を下り、鎌で草木を刈って、運転席のドアを開けた。すでに助手席からは火が上がっている。煙を吸ったためか、女性はぐったりしている。

　ドアから女性を引きずり出し、さらに草木を刈ってやぶの奥へと進む。後ろからパチパチと音がする。熱さで火が迫っているのが分かる。車が爆発するかもしれない、炎に巻かれるかもしれない――。石関さんはそんな恐怖を感じつつ、草木を刈っては女性を引きずり、車から下の方へと距離を取った。

　そんなとき、現場に駆け付けた警察や消防の声が聞こえてきた。「大丈夫ですよ。警察が来ています。救急車も来ています」

　石関さんはさらに草木を刈り続けて移動し、女性を消防と警察に託した。車は炎上し、雑木林200平方メートルを全焼。鎌で草木を刈って移動した距離は、20メートルほどになっていた。

　女性は足に軽いやけどを負った。霊園で墓参りを終えて駐車場の車に乗り、そこからはよく覚えていないという。八尾署の担当者は「石関さんと西川さんがいなければ、女性は亡くなっていた」と説明する。

　石関さんは言う。「正直、もうダメだと思った瞬間もあります。警察と消防のみなさんからの声に勇気をもらいました。霊園につとめて20年ほど、多くの命を見つめてきました。本当に助かって良かった」

　贈呈式では救助された女性の言葉が申し添えられていた。「命を助けていただきました。やけどが治りましたら、お礼に参ります」

ソース　https://news.livedoor.com/lite/article_detail/22727943/

【大阪】崖に車が転落、女性を救助直後に大炎上 鎌を手にした霊園職員の勇気 [夜のけいちゃん★]

【大阪】崖に車が転落、女性を救助直後に大炎上　鎌を手にした霊園職員の勇気 [夜のけいちゃん★]