【基本的人権】「安倍やめろ！」ヤジ訴訟　警察官による排除は「表現の自由」の侵害　原告勝訴　道に賠償命令 ★2 [ごまカンパチ★]

ごまカンパチ ★

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注目の裁判、25日の判決には、一般の傍聴席27席に対して、87人が並びました。

３年前のＪＲ札幌駅前。参議院選挙の応援演説に来た、当時の安倍首相が、マイクを握りました。その時…
大杉さん
「帰れ！」「安倍やめろ！安倍やめろ！」

大杉雅栄（おおすぎ・まさえ）さんがヤジを飛ばした直後、大勢の警察官によって、その場から排除されました。
大杉さん
「安倍やめろ！安倍やめろ！」
警察官
「他の人もいるんだから」

近くでは別の女性も声を上げました。
桃井さん
「増税反対！」

当時、大学生だった桃井希生（ももい・きお）さん。桃井さんも、すぐに大勢の警察官に取り囲まれ、その場から排除されます。さらに…
女性警察官
「お金あるから。ジュース買ってあげるから」「きょうはもうあきらめてくれ」「コーラですか。ジンジャーエールですか。ウーロン茶ですか」「きょうはもうあきらめて～」

桃井さんは２人の女性警察官に、およそ１時間半にわたって付きまとわれたと話します。
大杉さんと桃井さんは「警察官による排除は、表現の自由の侵害で精神的苦痛を受けた」などとして、あわせて660万円の損害賠償を求めて裁判を起こしました。
一方、道警は、２人がほかの聴衆とトラブルになるのを防ぐためだった、などと主張しています。
ヤジ排除は、表現の自由の侵害か、警察の正当な行為か…25日、判決がくだされました。

画期的な判決が出ました。札幌地裁は、警察官による排除は表現の自由の侵害だとして違法性を認め、道にあわせておよそ88万円の賠償を命じました。
争点は、差し迫った危険があったかどうかでした。
道警側は「ヤジを飛ばしたことによって、周囲の聴衆から怒号があがり、トラブルが発生する可能性があり、危険な事態だった」ため、大杉さんを移動させたと主張していました。

判決文
「動画など証拠によれば、警察官が証言したような、（集まった他の聴衆からの）『お前が帰れ』などの発言が、全く録音されていないのは、不自然と言わざるを得ない。
原告が声をあげてから警察官らが動き出すまでに、わずか数秒程度であり、小競り合いが生じたりしたようにはうかがえない」

一方、道警が桃井さんを排除したのは、聴衆が騒然となり、もめごとになるのは必至だったと主張していました。

判決文
「動画を見る限り、原告が１人で『増税反対』などと声を上げ始めたにすぎず、危険な事態にあったとは、およそうかがわれない」「警察官の行為は、違法と言わざるを得ない」

原告・大杉雅栄さん
「排除は不当なんだ。ヤジを飛ばすことは表現の自由の一部なんだということを（裁判長が）はっきり明言してくれたので、本当にうれしい判決です」
原告・桃井希生さん
「真摯に反省して控訴しないでほしいです。そこから組織が変わっていってほしい。何のための警察なのかというところを、今一度考え直してほしいです」

道警監察官室は「判決内容を精査して対応を検討する」とコメントしています。

３月25日(金)「今日ドキッ！」午後６時台

★1：2022/03/26(土) 00:03:15.63
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