【社会】名物TKGの行方は？地元では影響を不安がる声も…【岡山・美咲町】 [朝一から閉店までφ★]

朝一から閉店までφ ★

2022年3月18日 (金) 19:00

今月11日、富山県創業で、「森のたまご」などのブランドで知られる鶏卵業界大手の会社が会社更生の手続きに入りました。傘下には、岡山県美咲町の「卵かけご飯」で有名な食堂に卵を出荷している養鶏場も入っていて、地元では影響を不安がる声も聞かれます。

新鮮な生卵をあつあつのご飯にのせた卵かけご飯。

（訪れた人）
「おいしいですね」
（記者）
「よく食べに来られるんですか?」
（訪れた人）
「これで4回目かな」

聖地とも言われ、全国的に知られる専門店が岡山県美咲町にあります。
「食堂かめっち。」「卵を町の名物に」と14年前にオープンしました。
おいしさの秘訣は地元の養鶏場から毎日届く生みたての卵です。
ところが、その供給を脅かしかねない事態が起きました。

（記者）
「この卵かけご飯が無くなったらどう思われますか?」
（常連客）
「食べる楽しみの一つが無くなっちゃう…」

今月11日、富山県創業で、鶏卵業界大手のイセ食品とグループ会社のイセが、総額453億円の負債を抱え会社更生の手続きに入ったのです。
イセ食品は「森のたまご」などで知られますが、積極的なM&Aなどで借り入れが増える中、新型コロナの影響などで資金繰りが悪化しました。

そのグループ会社の1つが岡山県美咲町で「食堂かめっち。」にも卵を届けてきた、西日本最大級の養鶏場「美咲ファーム」なのです。
町の名物は大丈夫なのか…動揺が広がりました。

（常連客）
「さみしいですから無くならないようにしてほしいですね」
「食堂かめっち。」を運営する美咲物産も寝耳に水だったといいます。

（美咲物産小坂俊二常務）
「大変心配しておりましたけれど、全く変わりなく大丈夫です。美咲ファームの工場長と話をさせていただきまして、一切『配給に問題はない』というふうに聞いております。今まで通り営業いたしますし、卵かけご飯を供給できると思っています」

イセ食品では当面の運転資金調達のめどは立っていて、今後再建を目指していくということです。

安く大量に供給される一方で人口減、消費の落ち込みで限界が来ているとも指摘される卵産業。
ひとまず存続に影響のなさそうな町の名物ですが、大手の再建手続きは産業構造見直しの必要性を示唆しています。
（18日19:00）

https://www.rsk.co.jp/news/rsk20220318-00003908.html

【社会】 名物TKGの行方は？ 地元では影響を不安がる声も…【岡山・美咲町】 [朝一から閉店までφ★]

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