【島根原発再稼働】出雲市長「市民の意見をくみ取り適切に反映することは市長、市議の役割」　住民投票条例案に反対する意見書 [上級国民★]

上級国民 ★

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住民投票条例案に反対の意見をつけて提案する飯塚俊之市長=2022年3月18日午前10時2分、島根県出雲市今市町の出雲市役所

住民投票条例案を提案　反対意見つけて　出雲市長
https://www.asahi.com/articles/ASQ3L6R2SQ3KPTIB00H.html

　島根県出雲市の市民団体が本請求した中国電力島根原発2号機（松江市）の再稼働の是非を問う住民投票条例案について、飯塚俊之市長は18日、「多様な意見を正しく反映できない」などと制定に反対する意見書をつけて提案した。議会は23日の市民団体の意見陳述を経て25日の最終日に判断するが、一定の条件付きで容認する方向性を示しており、否決する見通しだ。

　条例制定を求めて直接請求したのは「どうする島根原発？みんなで決める出雲の会」。11日に本請求に必要な有権者の50分の1以上の3倍を超える8849人の署名簿を添えて求めた。

　飯塚市長は意見書で署名の意義は重く受け止めるとしたうえで、「再稼働の是非には安全対策や中国電力との安全協定、安定供給、低廉な電気料金、地球温暖化、避難計画の実効性などに様々な意見がある。条例案の賛成、反対、保留の選択肢では多様な意見を正しく反映できない。市民の意見をくみ取り適切に反映することは選挙で選ばれた市長、市議の役割。直接請求は間接民主制を補完し住民の意思を市政に反映させる制度だが、今回の条例案はなじまず反対する」とした。

　この後の質疑で条例案に賛成の議員らが「市長や市議に任せられないので市民が活動した」「時間をかけて議論をすべきだ」と見解を求めたが、飯塚市長は「議会での議論や住民説明会などを踏まえた総合的な判断だ」と答えた。

　23日午後2時から市民団体の共同代表4人が、本会議場で1人15分以内で意見陳述する。質疑と専門家らの参考人招致はない。採決は25日午後1時からで、再稼働に絡む請願・陳情とともに討論などを経てする。住民投票は可決されれば実施される。

　2号機の再稼働を巡る住民投票条例の動きは、原発が立地する松江市や30キロ圏内の鳥取県米子、境港両市に続くが、県内の周辺3市（出雲、雲南、安来）では唯一。これまでに提案された3市議会は否決した。

　出雲市議会も2月14日の全員協議会で、立地自治体並みの「事前了解権」を引き続き求めるなど、一定の条件付きで再稼働を容認する方向性を示している。

　また知事から意見照会を受けた周辺3市長のうち、安来市の田中武夫市長は同意を表明。雲南市の石飛厚志市長は22日の本会議採決も踏まえて意見をまとめ、28日予定の臨時議会に諮問案を提案し、議決を経て最終的な判断とする方針だ。（杉山匡史）

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