中国の国防費増「国防政策や軍事力の透明性を」松野官房長官【3/7・NHK】 [少考さん★]

少考さん ★

中国の国防費増「国防政策や軍事力の透明性を」松野官房長官
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220307/k10013519001000.html

2022年3月7日 18時50分

中国の国防費が、ことしの予算案で去年と比べておよそ7％多くなることが明らかになったことについて、松野官房長官は、東アジア地域と国際社会の安全保障上の強い懸念となっているとして、国防政策や軍事力の透明性の向上が望まれるという認識を示しました。

中国政府は、今月5日から始まった全人代＝全国人民代表大会で、ことしの予算案を明らかにし、国防費は去年と比べて7.1％多い、日本円で26兆円余りとなりました。

松野官房長官は、午後の記者会見で「中国は透明性を欠いたまま軍事力を広範かつ急速に強化して、周辺海空域で活動を活発化させており、中国の軍事動向などは、わが国を含む地域と国際社会の安全保障上の強い懸念となっている」と述べました。

そのうえで、「中国の国防費は長期間にわたり、高い伸び率での増加を継続しており、国防費を含む中国の国防政策や軍事力は、その透明性を一層高めていくことが望まれる」と述べました。

“台湾めぐる問題関心もって注視”

また、松野官房長官はロシアによるウクライナ侵攻に関連して、「今回の侵略のような、力による一方的な現状変更をインド太平洋、とりわけ東アジアで許してはならない。国際社会の個別の事案に及ぼしうる影響も不断に分析しているが、具体的な内容を答えるのは差し控える」と述べました。

そのうえで、「台湾海峡の平和と安定は、日本の安全保障はもとより、国際社会の安定にとっても重要だ。台湾をめぐる問題が対話により平和的に解決することを期待するというのが従来から一貫した立場であり、引き続き、関心をもって注視していく」と述べました。