【社会】「虐待の連鎖」裁判員はどう見た？――3歳娘“ネグレクト死”母親に懲役8年 [朝一から閉店までφ★]

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社会 2022.02.11 13:00

「被告人を懲役8年に処する」――。3歳の娘を自宅に1週間以上放置し、衰弱死させた罪などに問われた梯沙希被告（26）。判決の言い渡しに時折涙をぬぐう様子が印象的だった。自らが受けた壮絶な虐待と娘を放置しての鹿児島旅行。裁判員はどのように受け止めたのだろうか――。

■梯被告の素顔「のんちゃん大好きだった」

お母さんに抱きかかえられ、満面の笑みの梯稀華ちゃん（3）。このわずか3歳の愛らしい女の子が、飢餓と高度脱水症状により亡くなる痛ましい事件が起きた。

判決などによると、母親の梯被告は、おととし6月、稀華ちゃんを東京・大田区の自宅マンションにひとり放置して8日以上にわたる鹿児島旅行に出かけた。部屋には水やスナック菓子を置いていったというが、梯被告が帰宅すると稀華ちゃんの反応はすでになかった。119番通報し病院に搬送されたときにはもう手遅れで、稀華ちゃんは帰らぬ人となった。

「鬼畜すぎる」
「こんな女は子供を産む権利はない」

逮捕のニュースが流れたとき、ネットには梯被告を非難するコメントがあふれた。シングルマザーだった梯被告を一部擁護するような声もあった一方で、娘を飢え死にさせたと母親の人間性を強く糾弾する言葉が並んだ。

しかし、裁判を通して梯被告自身が過去に母から壮絶な虐待を受けてきたことが明らかになる。

「（母から）お前は何も言わずに笑ってればいいと言われました。イヤと言ったら口を縫われたり、包丁で刺されたり。風呂場の水に沈められたりしました」

当時小学生だった梯被告は気づくと病院にいて、覚えていた最後の記憶は母親に手などを縛られて袋に入れられ、風呂場に投げ捨てられたものだった。母親はその後逮捕され、梯被告は施設で育てられることになる。

稀華ちゃんの育児について弁護士から聞かれると――

「不安しかありませんでした。いっぱいいっぱいで。でものんちゃん大好きだし、大きくなるまでは自分で頑張るって決めてたから。今まで死にたいって思ってたけど、のんちゃんがいたから死なずに生きてました。自分がちゃんとしてれば、こんなことになっていなかったし、もっともっと…頑張りたかったです」

深い後悔を口にしながら、梯被告は涙をこぼした。

稀華ちゃんを大切に思っているなら、友達などからの遊びの誘いを断ったり、人に預けたりできなかったのか―。その問いに、梯被告は決まって「言えないんです」と繰り返した。

「周りもみんな（自分の）お母さんと一緒だと思ってました。常に人の顔色見て、笑って接して。相手の機嫌を損ねないよう言葉を選んで、本心が何も言えませんでした」

虐待によりPTSDを診断された後も必要な治療を受けず、これまでの人生で心を許せる人が一人もいなかったという梯被告。

「こんな弱い自分が憎くてたまらないんです」

梯被告は法廷で何度もそう繰り返した。

■裁判所が認めた“犯行に影響した過去の虐待”
　　　　　=====　後略　=====
全文は下記URLで
https://www.ytv.co.jp/press/society/135456.html

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