【熊本県・医療崩壊】救急患者の搬送先が決まらない件数が急増、到着→搬送に3時間の例も [影のたけし軍団★]

影のたけし軍団 ★

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、熊本県内で救急車を呼んでもすぐに搬送先が決まらない「救急搬送困難事案」が急増している。
病院からは「すでに十分な医療が提供できなくなってきている」と声が上がっている。

熊本市消防局によると、救急搬送困難事案は今月に入ってから24日までに100件と、すでに昨年1月の総数66件を突破。
新型コロナ第5波で感染者が増えていた昨年8月の59件、9月の64件も大幅に超え、コロナ禍では最多となった。

この100件のうち、発熱などのコロナ感染が疑われる人の救急搬送は14件ほど。中には、現場到着から搬送までに3時間ほどかかったものもあったという。

県内の医療機関と消防などが救急搬送について話し合う協議会の会長で、熊本大学病院の救急外来を指揮する救急部の入江弘基教授（52）は
「新型コロナの感染拡大で様々な要因が重なって搬送困難事案が増えている。これからさらに増加する」と分析する。

気温が低い1月は心筋梗塞（こうそく）や脳卒中などを発症しやすいため救急搬送が増えるが、
今年は新型コロナの第6波が重なって例年以上に件数が増加。

熊本市消防局によると、1月の救急搬送は3300件に達する見込みで、前年同月（2949件）より1割以上増えるとみられるという。

受け入れる医療機関の事情も厳しい。

コロナ対応のため県内全域で病床に余裕がなくなっていることに加え、院内感染や濃厚接触者認定、
子どもが通う保育所や学校の休校などの理由で欠勤せざるを得ない医療従事者も増えている。

熊本医療センターと熊本中央病院でクラスター（感染者集団）が発生し、救急外来の受け入れを一時中止したことも追い打ちをかけた。

熊本市内では一般の手術を延期するなど、通常の医療の提供にも影響が出ているという。

入江教授は、救急搬送は夕方から深夜にかけて増えるが、夜間は受け入れる病院が少ないとして、
「体調など気になることがある時は、夜間に救急車を呼ぶような状況になる前に、可能なら昼間のうちに病院に行ってほしい」と話した。（長妻昭明）

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〈救急搬送困難事案〉救急隊が医療機関に4回以上受け入れを照会し、救急隊が現場に到着してから搬送を始めるまでに30分以上かかった場合を指す。
https://www.asahi.com/articles/ASQ1Y72DXQ1WTLVB007.html#:~:text=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3