【コロナ後遺症】数億人の感染者の1～3割が長く苦しむおそれ・・・ブレインフォグ、記憶障害、疲労感、勃起不全、嗅覚・味覚喪失 [影のたけし軍団★]

影のたけし軍団 ★

ナショナルジオグラフィック（英語版編集部）

2021年は新型コロナウイルス感染症を克服した勝利の年になると思われた。
驚異的な速さでワクチンが完成すると、史上類を見ない全世界規模の接種が始まった。

ロックダウン、やソーシャルディスタンスは過去のものとなり、日常生活が戻るとの期待が高まった。

ところが、露呈したのは世界的なワクチン格差だった。人々が接種を敬遠する国ではワクチンが余り、
切実に必要としている国はワクチンが不足するか、まったく入手できていない。

新型コロナウイルスワクチンの初承認から9カ月たった時点で、ワクチンの全体量の8割以上が高所得国と上位中所得国で使用された。
貧困国は1回目の接種もまだなのに、富裕国は3回目のブースター接種に向けて動きだしているのだ。
その結果、接種を1回でも受けていれば助かったはずの数百万の命が、世界中で失われることになった。

ワクチンが普及してもウイルスは撲滅できないかもしれない。普通の風邪を引き起こす4種類のコロナウイルスや、
1918年のスペインかぜに由来するインフルエンザウイルスは、今も特定の地域で周期的に流行する。

新型コロナウイルスは今後も消滅はせず、変異を続けながら存在すると専門家はみている。
それでも人間の側で免疫を獲得するので、流行は小規模になり、重症者も少なくなるだろう。

しつこく残るのはウイルスだけではない。累計数億人という感染者の1～3割が後遺症に長く苦しむおそれがある。

ブレインフォグ（頭にもやがかかったようにぼんやりする）、記憶障害、疲労感、さらには勃起不全、月経不順、嗅覚・味覚喪失といった
後遺症はまだ研究が進んでおらず、新たな治療薬や治療法が必要になるだろう。

いまだ多くの人がウイルスに無防備である以上、誰一人安全ではない。
未接種の人は新たな変異株が生まれる格好の土壌になっている。ワクチン接種によって得られる免疫は、ウイルス感染で獲得する免疫より強力だ。

接種に消極的な人を説得すると同時に、世界の隅々にまでワクチンを届けなくてはならない。
新型コロナワクチンを共同購入して全世界に分配するCOVAXという国際的枠組みがあり、ここで確保されるワクチンは2022年初めには20億回分に達する見込みだ。

これは正しい方向への第一歩ではある。だが2021年の経験とデルタ株の動きが示すように、ウイルスは私たちの予定や決め事などお構いなしだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/52a892984083b1d2ea364c8143a224d0d7110c4a