与党の衆院選勝利、米紙「安保問題で安定した基盤得た」…中国は憲法改正を警戒「日本側がこの（改憲）問題では言行を慎むように望む」 [マカダミア★]

マカダミア ★

日本の衆院選について、海外メディアは岸田首相が安定した政権基盤を獲得したことに注目した。憲法改正を警戒する論調もあった。

　米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、「岸田首相は長期政権を確立し、中国と北朝鮮の安保上の脅威に対応するための安定した基盤を得ることができた」と伝えた。ニューヨーク・タイムズは「自民党はカリスマ性に欠けると言われる岸田氏を首相に選んだにもかかわらず、勝利を収めた」と意外性をもって報じた。

　中国外務省の汪文斌ワンウェンビン副報道局長は１日の定例記者会見で、選挙結果への直接の論評を避けつつ、「日本側が実際の行動で中日関係の健全で安定的な発展を維持、促進するように望む」と注文を付けた。

　自民党など憲法改正に前向きな勢力が、国会発議に必要な総定数の３分の２を超えたことについては、「日本側がこの（改憲）問題では言行を慎むように望む」と主張し、憲法論議の進展に警戒感を示した。

　韓国の聯合ニュースは、岸田政権が元慰安婦などを巡る歴史問題で妥協しない安倍、菅両政権の方針を踏襲し、「１９６５年（の国交正常化）以降、最悪と評価される韓日関係に大きな変化はない」と分析した。韓国は来年５月に文在寅ムンジェイン大統領が任期満了で退任し、新政権が誕生する過渡期に当たることから、岸田政権が当面は日韓関係がより悪化しないよう、現状維持に努める見通しだと伝えた。

　ロシア国営テレビは、今後の日露関係を巡り「何も変化しないだろう」と予測し、北方領土問題について「日本には妥協する兆候はない」と報じた。露紙イズベスチヤは、自民党が議席を減らしたことを「ほろ苦さを伴う勝利」と指摘した。

https://news.infoseek.co.jp/article/20211101_yol_oyt1t50267/?tpgnr=world