【英国】妊娠２５週以降でも”ダウン症胎児中絶”は適法、裁判所「胎児の権利と女性の権利のバランスをとる」 [haru★]

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胎児にダウン症などの障がいがある場合、一定の妊娠週数を超えても例外的に人工中絶を認めるのは「差別的で違法だ」と訴えた裁判で、イギリスの裁判所は原告の訴えを退けました。

西村匡史記者
　「今、裁判所から原告が出てきました。原告側の訴えは認められませんでした」

イギリスの中絶法では、妊娠２５週以降の人工中絶は認められていません。
ただ、母体にリスクがある場合に加え、胎児に深刻な「精神的・肉体的障がいがある」可能性が高い場合は、その時期を超えても例外的に中絶することが認められていて、ダウン症もその対象です。
この中絶法について、ダウン症のある女性らが「差別的で、欧州人権条約に違反している」として訴えを起こしていました。

　裁判所は２３日、「胎児の権利と女性の権利のバランスをとることを目的としたもので、違法ではない」として、原告の訴えを退けました。

原告ハイジ・クロウターさん（２６）
　「裁判官も政府もこの法律が私を差別していると思わないかもしれません。でも、私はまさに差別されていると感じているんです」

　同じく原告のモヤ・リーウィルソンさん。妊娠３４週になって、お腹の息子にダウン症があることがわかりました。

息子にダウン症があるモヤ・リーウィルソンさん（３３）
　「私たちは中絶を勧められました。最後に中絶をしたくないか聞かれたのは、出産のわずか２日前でした」

　中絶はせず、エイデンくんを出産。後悔はありません。

息子にダウン症があるモヤ・リーウィルソンさん（３３）
　「判決は、ダウン症のある人の命の価値は低いのだという考え方を補強し、差別を容認するものです」

　原告側は、判決を不服として控訴する方針です。

24日 15時42分
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4367391.html