【ワクチン追加接種】われ先に飛びつく米国人 [影のたけし軍団★]

影のたけし軍団 ★

米政府は新型コロナウイルスのワクチンについて、免疫不全者でない人々にも今月中に追加接種が可能になると予想している。
ところが、それまで待とうとしない人たちがいる。

追加接種を受けようと必死な人たちは隣の州に行ったり、薬局の書類にうその自己免疫疾患を記入したり、医療従事者に規則を曲げてもらうなどしている。
すぐにも追加接種を受けようとする人たちは、変異株「デルタ型」の感染力の高さや新学期、雇用主の職場復帰計画などを理由にしている。

ジュリー・レビットさん（51歳）は最近、ファイザー製ワクチンの3回目の接種を受けに行き、
パブリックス・スーパーマーケッツの薬局店員に、自分と婚約者は免疫不全だと話した。

だが本当は免疫不全ではない。フロリダ州オーランドに住む個人秘書のレビットさんは、数週間後の結婚式に向けて、
二人とも新型コロナに対する免疫力を高めたかったのだと語った。

店員が彼女の求めを疑問に思う節もなかったという。そして数分後には、接種を終えていた。

人々が接種を受けたがる理由は「彼らにはどうでもいいのだと思う」とレビットさんは言う。
「今はたくさんワクチンがあるし、しかも誰も受けに行っていないから」。

米国ではここ数週間、日々のワクチン接種数が増加している。人々がデルタ型に対する防御を求めているほか、
当局が接種率を上げる努力を重ねていることが背景にある。

米疾病対策センター（CDC）のデータによると、米国では接種対象者の約61％がコロナワクチンの初回接種を完了しているが、
まだ数百万人が接種を必要としている。連邦政府は、認定されたワクチンの供給は十分で、対象者に追加接種を行うことができると述べている。

米食品医薬品局（FDA）はモデルナ製もしくはファイザーとビオンテックが共同開発したワクチンについて、免疫不全者に対する追加接種を許可した。

これらの2回接種型のワクチン接種を完了して数カ月たった人や、ジョンソン・エンド・ジョンソン（J&J）の1回接種のワクチンを接種した人を対象に、
早ければ9月中旬に追加接種の承認が下りるとみられている。

イリノイ州のある弁護士は、ウィスコンシン州の個人薬局で追加接種を受けるために州を越えて移動した。
その際、2回の接種完了が記載されているイリノイ州のデータベースはチェックされないだろうとの推測が当たった。

この男性は新たな雇用主から、ワクチンやマスク着用を義務付けていない職場への通勤を勧められ、
まだ追加接種の対象ではなかったが接種を受けることにしたという。

追加接種を受けに行った人の中には、「何も特別なことはしなくても打ってもらえた」との声もある。

不動産開発業者のエリオット・バーグ氏（46）は先週、テキサス州エルパソの自宅から約3キロメートル離れたオフィスビルにある接種所を訪れた。
必要書類には、これが3回目の接種だと記入した。

「30分後には、腕の痛みと頭痛を抱えながら外に出た」という。

バーグ氏は免疫不全ではないが、ぜんそくを患っている。旅行に出掛けることが多いという。3人の子供たちの安全も気になると話した。
米国では現在、12歳以上にしかコロナワクチンは承認されていない。

「子供と自分自身を守るために、できる限り注意深くしようとしている」とバーグ氏は語った。
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