【経団連】十倉新会長キーワードは「経済安保」「持続可能性」　 [ぐれ★]

ぐれ ★

※2021/06/01 19:44産経新聞

　経団連の新会長に１日、住友化学の十倉雅和会長が就任し、新体制が発足した。世界経済が新型コロナウイルス感染拡大や気候変動問題といった危機に直面する中での船出となった。その存在意義を世に示すためにも、これらの課題を着実にクリアしていけるか、十倉氏の手腕が試される。キーワードは「経済安全保障」と「持続可能性」の２つだ。

　「十倉経団連」を待ち受ける最大の懸案の一つが、通商やデータ利活用のあり方をめぐる米中の覇権争いだ。日本は安全保障は米国に依存する半面、経済は中国に依存する。こうした現状を踏まえつつ、自由で開かれた国際経済秩序の再構築に向けた国際協調を主導していくことが急務となっている。

　十倉氏はこの日の総会のあいさつで「経済安全保障の確保について、企業の実情を踏まえながら、わが国政府と緊密に連携して検討を進めることが肝要だ」と述べ、さっそく官民一体の姿勢を強調してみせた。

　新副会長の一人、日本製鉄の橋本英二社長は中国との付き合い方について「政治・外交のカードとして私ども経済界ができること」として、日本企業の脱炭素化技術にさらに磨きをかけ、知的財産を保護しながら中国に対（たい）峙（じ）していく戦略の重要性を訴えた。

　十倉経団連の行方を占うもう一つのキーワードは持続可能性だ。この日、十倉氏は「サステイナブル（持続可能）な資本主義の確立」という言葉を何度も口にした。

　経団連が昨年１１月に策定した新成長戦略に盛り込まれた概念だが、十倉氏はここにさらに社会性の視点を取り込む考えを持っている。

　背景には、持続可能な社会の実現に向けた世界的な潮流がある。たとえば株式市場ではこの数年、上場企業は利益見通しや資本効率だけでなく、気候変動や人権といった課題にどれだけ対応できているか、投資家から問われる場面が急増している。

　「株主第一主義」から脱却した先にあるのは、日本の商人が大切にしてきた売り手と買い手だけでなく、世間も満足する「三方よし」の世界観とも言える。

　「経団連は経済界の利益のためだけにあるのではない。社会から離れて経済、産業は成り立たない」

続きは↓
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-atm2106010075

【経団連】十倉新会長 キーワードは「経済安保」「持続可能性」 [ぐれ★]

【経団連】十倉新会長キーワードは「経済安保」「持続可能性」　 [ぐれ★]