【青森】ワクチン案内未発送「隠していたのか」「市役所は何をやっているんだ」／弘前市民憤り、遅延公表も遅く [nita★]

nita ★

Web東奥5/24(月) 23:16

　青森県弘前市の新型コロナウイルスワクチン接種の案内文書が未発送だった問題で、接種対象の市民らから憤りの声が上がっている。「隠していたのか」「信頼を裏切られた」－。弘前保健所管内で感染者が急増する中、情報発信を怠った市の対応には、市役所の職員も「担当者が上司へ報告しない理由が分からない」。桜田宏市長の責任や市の管理体制の問題を指摘する声もある。

　市はこれまで80歳以上の市民へ19日に案内文書を発送、24日から接種予約を受け付けると説明していた。しかし、接種医療機関の一覧表に修正が生じたため、実際の発送は24日に遅れた。

　市健康こども部の新型コロナウイルスワクチン接種対策室は、23日まで市長ら上司に報告せず、遅れを公表していなかった。

　市内の男性（87）は案内文書が届かないため、市が設置したコールセンターに21日に問い合わせたが、未発送だという説明はなかったという。男性は「市民の信頼を裏切る行為。市役所は何をやっているんだ」と不信感を募らせる。

　リンゴ農家の女性（80）は「なんでこんなに遅いのか、いつ届くのかと、やきもきさせられた。発送が遅くなると教えてもらえれば安心できたのに」と話す。

　別の男性（76）は「担当者の認識がすごく甘い」、市内の主婦（77）は「新型コロナに関して、弘前市は他の市町村に比べ情報発信が少ない。危機感がないのでは」と不満を述べた。

　一方、市内の男性（83）は「かかりつけ医でワクチンを打とうと決めていたので、案内文書が来なくても全く不自由はない」と語った。市は31日の接種開始は変更ないとしている。

　上司への報告が不十分だった今回の対応に、市職員の一人は「叱られたくないという意識が影響したのか」といぶかる。

　同市ではほかにも市議会答弁や予算積算を巡る不適正な事務が相次いで発覚している。

　別の職員は「ミスは誰にでもあるが、周りがそれに気付けないケースがある。管理職の責任感が薄くなっているのかもしれない」と語った。

　市議の一人は「現場の状況を十分把握できていない市長や副市長の責任も大きい」と指摘した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/62070d403a1f0f7c72f1411d001f3e50d84a67ac