【緊急インタビュー】「今から代々木公園の木を切って五輪イベント会場を作る必要がありますか」 [ごまカンパチ★]

ごまカンパチ ★

https://news.yahoo.co.jp/articles/ca16ff11c1e0977420b91303fa936fbfdf4a6348
　コロナ禍の渦中で開催の是非が問われている東京五輪。そのパブリックビューイング会場が代々木公園内に建設される計画が、6月1日より実行に移される。
その計画で公園内の樹木が何十本も剪定されることを知り、この計画の中止を求める署名キャンペーンを立ち上げたアメリカ人経営コンサルタントのロッシェル・カップに、
クーリエ・ジャポンが緊急取材した。

──キャンペーンを立ち上げたきっかけは？
代々木公園にはときどき出かけます。花見が禁止されているときも行きました。
そんな代々木公園で東京五輪に向けてこの計画が進められていることをSNSで知り、とてもいけないことだ、やめるべきだと思いました。
私のツイッターアカウントのフォロワー数が2万なので、発信すれば役に立てるのではないかと考えました。
東京五輪の開催中止を求める宇都宮けんじ先生の請願書が注目されたので、それを模範にして今回の請願書を作りました。

──この計画の何がいちばん問題だと思われますか？
問題はたくさんあります。そもそも、「代々木公園イベント広場」がすでにあるので、それを使えばいい話です。
わざわざ公園の真ん中にまた別のサイトを作る必要性はまったくないと思います。

そのサイト建設のために、木が何本も剪定されることも問題です。
8メートル以下の木が剪定される計画ですが、そんなことをしたら木の形が大きく変わって、美しさが失われてしまいます。
剪定される木々は、サイト建設地に生えているものもあります。
ですが、多くは建設地の外に生えているもので、それは作業トラックの通行のためだと思われます。

たった数週間のイベントのために35本の木の形を永久に変えてしまうのは、あまりにもひどい話だと思います。
そもそも、五輪は自宅のテレビで見られるとわかっていたわけですから、こうしたパブリックビューイングのサイトに1日3万5000人も来たがるかどうか疑問です。
コロナ禍のいま、そんなにたくさんの人を集めたら、感染拡大につながる可能性はとても高い。
それに外国人の観光客は来られなくなったし、実際に来るであろう選手や報道関係者も自由に出歩けないので、予想されていた利用者もいなくなりました。
それなのに計画は見直されないまま、手指消毒など「感染拡大予防対策」が追加されただけで進行しています。

私が経営コンサルタントとしてよく目にする日本の組織の傾向ですが、一度プランが固まって動き出すと、周りの環境がいくら変わっても中止したり変えたりできない。
今回の計画断行はその好例だと思います。

──署名を超えて、さらに私たちにできることはなんでしょう？
自分の地区の政治家に連絡する、東京都に連絡する、SNSで投稿する、自然保護NPOに連絡する──声を上げることしかないと思います。
この数日で良い展開がなければ、週末に代々木公園でデモすることも考えています。その場合は、キャンペーンに賛同してくださった方々にご連絡いたします。
でもそんなことをしなくてもいいように、東京都とオリンピック関係者にはなんとか論理的な判断をしていただきたいです。

ロッシェル・カップがchange.org上で立ち上げたキャンペーンはこちら：
「代々木公園の自然を破壊する、東京五輪2020ライブサイト計画の中止を求めます Protect Yoyogi Park： Stop Tokyo 2020 Live Site!」

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