【東京五輪】開会式演出チームの責任者、3年間で4度も交代の異常事態 [ボラえもん★]

ボラえもん ★

　東京五輪の開閉会式の演出を巡り責任者が次々と変更となっている問題で、
かつて演出チームのメンバーだった演出・振付師のＭＩＫＩＫＯ氏が２６日、自身のツイッターを更新し、問題の経緯を説明した。

　ＭＩＫＩＫＯ氏は２０１９年途中から式典の執行責任者に就任し、準備を進めていた。ところが昨年３月に五輪延期が決定し、準備は一時停止。
再開の際には連絡が入ることになっていたが、連絡がなかったため、約半年後の同１０月にＭＩＫＩＫＯ氏側から電通に問い合わせた。
しかしその際、既に別の演出家が任命され、ＩＯＣにも新しい企画をプレゼン済みであることを知ったという。

　１１月になり、ＭＩＫＩＫＯ氏には改めてオファーがあったが、「その企画に一から関わっていない以上、責任が取れるものではありませんでした」
「また、これまでの企画案に尽力してきていただいた皆様との関係で道義にも反していると感じました」などの理由から、
「悩み抜いた上で辞任の決断に至りました」と、葛藤を明かした。

　五輪・パラリンピックの開閉会式の演出チームは１７年１２月に８人のメンバーで発足。
今月、タレント・渡辺直美に対する不適切な演出プランが「文春オンライン」の報道で発覚して総合統括を辞任した佐々木宏氏らが含まれていた。

　五輪に関しては当初、映画監督の山崎貴氏が主導的な立場だったが、１８年７月には狂言師の野村萬斎氏が総合的なトップに就任。
１９年途中からはＭＩＫＩＫＯ氏が責任者となった。ところがコロナ禍による大会の１年延期に伴い、
昨年１２月には演出チームは解散。最終的には佐々木氏が総合統括に就任していた。

　およそ３年３か月の間に、演出トップが事実上４度も交代し、今は不在となっている異常事態。
ＭＩＫＩＫＯ氏については徐々に演出チームから排除される動きがあり、最終的に１１月に辞意を申し出るに至ったとも「文春―」では報じられていた。

　ＭＩＫＩＫＯ氏はキャストやスタッフを気遣い、準備が着々と進んでいた式典への思い入れも率直につづり
「最後まで成し遂げたいと何とか踏み止まってきましたが、叶いませんでした」と、無念の言葉も。
「もうこれ以上の発言はせず、目の前の一つ一つの仕事に心を込めて向き合っていくことが、私にとっての正義です」とも記した。

　ＭＩＫＩＫＯ氏が辞意を申し出ていたことは報道で明るみに出るまで伏せられていた。
この点について五輪組織委の武藤敏郎事務総長は今月１８日、「辞意は事実だが、我々は慰留した。
お考えを私の方から公表するのはプライバシーに不利益」と苦しい説明をしていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9a784032e651e6f9e47fdb9cf9402dbe5e6b719