千葉県知事選で当選の熊谷俊人氏、小池都知事と連絡先交換済み「連絡を密にとりたい」 [砂漠のマスカレード★]

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任期満了に伴う千葉県知事選は２１日投開票の結果、立憲民主党県連などが支援した無所属新人の前千葉市長・熊谷俊人氏（４３）が、自民党推薦の元県議・関政幸氏（４１）ら７新人を破り、初当選した。

　森田健作知事（７１）の後任を決める千葉県知事選挙。全県ディズニー化やマスク危険、小池百合子都知事へのプロポーズ計画などを訴える候補者がおり、“カオス”“笑ってはいけない政見放送”と話題になった。そんな中、２００９年から千葉市長を３期務めたと経験と実績の堅実さが熊谷氏に当選をもたらした。

　時計の針が午後８時を指した直後、「当選確実」の知らせが千葉市の熊谷氏の支持者が集まる会場に届き、拍手が起こった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言下であることも考慮に入れ、万歳三唱は自粛。会見場に並んだ椅子は密を避けるため間をあけて並んでいたが、会見後、報道陣の取材に答えた熊谷氏は、知事として東京都との連携は“密”にする方針を示した。

　熊谷氏は東京都の小池百合子知事とは千葉市長時代からすでに携帯の連絡先を交換している仲だといい、「しっかりと信頼関係をもって首都圏の問題を話し合えると考えています」。新型コロナ対策に関しては東京都の関わりが「千葉県にとっては不可欠」とし、「都民にとっても県民にとってもそごがないように普段から連絡を密にとりたいと考えております」と良好な関係を築くことを強調した。

　また、東京五輪パラリンピックについては県内で計８競技の誘致が決まっているが、「大事なことはやるやらないありきではなくて、科学的根拠に基づいた対策がとれるのかとれないのかだと思います。組織委員会と内容を詰めながら進めていきたい」との考えを示した。

　全国知事会によると、北海道の鈴木直道知事（４０）に次いで、２番目に若い現職知事となる熊谷氏。選挙が終わりやりたいことを聞かれると「仕事ですね」とどこまでも真面目な返答。だが、「まあ、あとは…」と少しはにかみ、続けた。「子どもたちとしっかりと時間を共有していきたいと思います」。パパとして、県知事として。千葉の地で１２年ぶりに堅実な新しい風が吹く。

3/22(月) 6:00
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