１０万人当たり感染、岐阜が全国７番目　年末年始 [首都圏の虎★]

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※岐阜新聞Ｗｅｂ

岐阜県内で新型コロナウイルスの感染者数が急拡大している問題で、年末年始の１週間（昨年１２月２８日～１月３日）における人口１０万人当たりの新規感染者数が、愛知県を上回ったことが岐阜新聞の調べで分かった。岐阜県は２１・１人で、４７都道府県中７番目の多さ。隣の愛知県は１８・９人で１１番目。岐阜県内での流行の深刻さが改めて浮き彫りとなった。

　年末年始に県内で確認された新規感染者数は計４１９人で、愛知は３倍以上の計１４２６人。ただ、２０１９年１０月１日時点の人口推計（総務省調べ）を基に１０万人当たりの新規感染者数を計算すると、岐阜は愛知より２・２人多い。全国で最も多い東京が４３・３人、２番目の神奈川が３２・２人で差は大きいが、続く京都は３人差、千葉、埼玉とは約２人差。政府が緊急事態宣言の発令を検討する首都圏にも迫る状況だ。三重は５・６人で３５番目だった。

　厚生労働省が公表した昨年１２月１８～２４日のデータでは、岐阜は１３・４人で、愛知は１８・５人だった。その後、岐阜は２９日と３１日の２度、１日当たりの新規感染者数が過去最多を更新するなど、感染拡大が進行して逆転した。

　県健康福祉部の堀裕行次長は、昨年１２月初旬には１０人程度だったが、この１カ月で倍増したとし「感染状況を示す指標の一つとして注視している。ピークアウトが見通せない状況になった」と強く懸念する。

　一方、クラスター（感染者集団）の早期終息を目指して陽性者と接触のあった人を積極的に検査していることが、新規感染者数を押し上げている側面も指摘。また新型コロナの診療と検査を行う医療機関として県が指定した病院・診療所は、昨年１２月２８日時点で５３２カ所に上り「手を挙げてくれる病院が多いのは岐阜の特徴」と強調する。

　ただ、家族内感染などを防ぐため、県が「自宅療養ゼロ」の堅持を掲げていることもあり、新規感染者の拡大が医療機関の逼迫（ひっぱく）を招いているのも事実。県内で確保している病床数６２５床は、福岡の５５１床、広島の５５３床、京都の６８０床などと比べて人口規模を考えれば多く用意されているが、堀次長は「このままのペースで新規感染が続けば今月中旬には病床がいっぱいになる」と改めて県民に感染対策の徹底を求める。

（小数点第２位を四捨五入）

https://news.yahoo.co.jp/articles/f47fd65180265b213071475891844e031a844200

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