【大学】授業再開でも… コロナ禍、課外活動に深刻な影響 [蚤の市★]

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　新型コロナウイルスの感染拡大が、大学の課外活動にも影を落としている。対面授業は再開されつつあるものの、大勢が集まる大学祭は中止や縮小、オンライン開催が多い。サークルや部活動も停滞し、新入生の獲得に苦しむ。こうした状況が長引けば、キャンパスで培われた学生文化が途絶えかねないと懸念する声も出ている。

　東海地方では、愛知教育大や岐阜大、愛知学院大、南山大、中部大などが今年の大学祭を中止した。開催した大学でも例年より日数や会場を減らしたり、関係者しか参加できないようにしたりした例が多い。

　10月30日、名城大の天白キャンパス（名古屋市天白区）で開かれた大学祭。昨年は3日間で市民を含め計2万3千人近くが訪れたが、今年は事前登録した1年生千人までとし、1日だけ開催。模擬店の出店もやめた。会場に入れない人のため、オンライン発信もした。

　当日は接触確認アプリをダウンロード済みの学生が検温を受けて入場。お笑い芸人のステージ企画では離れた席に座るよう注意した。大学祭実行委員長で理工学部3年の松浦幸太さん（21）は「新入生の気持ちを一番に考え、サークルや部活の新歓企画に力を入れた」と語る。

　新歓活動をしていたヨット部主将の甲斐匠（かいたくみ）さん（21）は「今年は入部が少なく、SNSでの勧誘にも限界を感じていた。実物のヨットを展示して活動を紹介できるのはありがたい」。コロナの影響は深刻で、新入部員がゼロの団体もあるという。

　友人と一緒にヨット部などを回った農学部1年の杉山綾梨さん（18）は、「ツイッターでも情報収集していたが、先輩から直接話を聞いて質問できるのはやっぱり違う」。大学祭を心待ちにしていたといい、入学式はなく、前期の対面授業は途中から1コマだけだった。「学祭には絶対参加したかったので、すぐ申し込んだ。やっと大学生になった実感がわいてきた」と話した。

　課外活動担当の氏田稔（うじたみのる）・学務センター長は「中止したくないという学生たちの強い思いを受けて話し合い、安全面に配慮してこの形となった。規模は縮小したが、次につなぐという点では大きな意義がある。1年生に大学の学風や文化に触れてもらえる機会が設けられてよかった」という。

　対面での大学祭を開催する大学…(以下有料版で，残り1713文字)

朝日新聞　2020年11月14日 17時30分
https://www.asahi.com/articles/ASNCF014VNBZOIPE01Y.html