【新型コロナ】５０代以下の感染５．９倍、３月の３連休後

影のたけし軍団 ★

新型コロナウイルスの国内での感染者数が18日、1万人を超えた。
3月の3連休後はそれ以前と比べると、60代以上は2.7倍だが、50代以下は5.9倍に急増している。

症状が軽いか無自覚の人々が感染を一気に広げたとみられる。

専門家は「気が緩んだ3月半ばの結果をいま受け止めている形」と指摘し、「人との接触の8割減」を求めている。

厚生労働省がホームページで公表している感染者のうち、
感染者の年代と陽性確定日が判明している5869人（18日午後8時現在）を集計すると、
3月の3連休後に50代以下の感染確認が急増していることが浮かぶ。

50代以下の感染確認は、国内で初めて感染者が確認された1月15日以降、
春分の日からの3連休の3月22日までに606人で、60代以上の457人を約150人上回る程度。

ところが3連休後に60代以上は1255人と2.7倍だったのに対し、
50代以下は3551人で3連休以前の5.9倍に急増していた。

3連休後の感染者数の増加ぶりは顕著だ。国内初確認から3月31日に2千人を超えるまで2カ月半を要したが、
その後わずか6日間で2千人増加して4千人を超え、さらに2千人増えて6千人を超えるまでは4日間だった。

感染者数が倍になる「倍加時間」は500人から1千人まで12日間、1千人から2千人が10日間、2千人から4千人が6日間と次第に短縮。
その後は東京都の外出自粛要請などの効果が表れたのか、8千人を超えるまでは8日を要したものの、
爆発的な患者の急増（オーバーシュート）の瀬戸際状態は変わらない。

国内では、感染が先行して拡大した中国からの入国者を起点とした1月以降、
最初に経路不明の感染者が増えた北海道が2月末に独自の緊急事態宣言を出すなどした効果もあり、新規の感染者数は低く抑えられた。

ところが感染拡大した欧州などからの帰国者が国内で発症するケースが3月上旬以降に相次ぐなどし、
都市部を中心に感染者が急増。政府は4月7日に初めて特別措置法に基づく緊急事態宣言を7都府県を対象に発令し、
16日には対象を全国に拡大したが、新規感染者数の増加が続いている。

18日には日本感染症学会が新型コロナウイルスの現状を巡る特別シンポジウムをインターネット経由で緊急開催した。

登壇した厚労省のクラスター対策班メンバーの押谷仁・東北大教授は「中国から流入した"第1波"が収まらないうちに、
欧州、エジプト、米国などから300人以上の感染者が流入し"第2波"が始まった」と指摘。

「見えない感染が広がるなか、多くの人の気が緩んだ3月半ばの1週間の結果をいま受け止めている」と分析する。

都市部で急速に拡大した感染はいったんは収束した周辺地域にも広がっている。
政府の緊急事態宣言後、都市部の主要駅では7割近く人の流れが減っている。

だが北海道大の西浦博教授の試算によると、人との接触が6割減で新規の感染者数は横ばい状態で、
7割減ならば減少するが収束には2カ月近く要する。

西浦教授は「1カ月程度で劇的に減らすためには8割減が必要」と企業や国民にさらなる行動変容を求めている。
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