【新型コロナ】高齢者施設で複数感染　第2ラウンド警戒・・・北海道

あずささん ★

道内は８日に発表された新型コロナウイルスの感染者が約１カ月ぶりに１０人に達した。首都圏での急激な感染拡大に加え、４月は人事異動などに伴う人の往来や会合も増えることから、専門家らはあらためて警戒を呼び掛ける。千歳市の高齢者施設では２人の入所者の感染も判明し、道内の介護施設では初めて複数人の患者発生となっており、対策の徹底が求められている。

道内の陽性判明数は、感染が拡大していた中国などから２月に旅行者が多く訪れたこともあり、同２７日に１５人となって初めて１０人を超え、同２８日も１２人を数えた。その後、クラスター（感染者集団）が明らかになってきた３月１２日に１０人となって以降はおおむね１日５人以下で推移していた。

一方、３月中旬以降、感染が拡大する欧米からの帰国者の陽性判明が相次ぎ、首都圏での患者数が急増。最近は、道内でも感染経路が不明な患者が再び出始めており、専門家らは「道内は警戒すべき時期の第２ラウンドに入っている」と危機感を強めていた。

道によると、８日に発表された１０人のうち２人は、千歳市内の同じグループホームの入所者だった。札幌保健医療大の萩野悦子教授（高齢者看護）は「高齢者は自身の不調に気付きにくい上、病状の説明が難しい人もおり、体調の変化に細かく気を配ることが必要だ」と強調する。

特にグループホームは自宅に近い環境を重視しており、利用者同士が交流する場面も多い。「今は複数で食卓を囲むことを控え、時間をずらしたり、座る位置を離したりするのが望ましい」とする。介助の際は高齢者と密着しやすいため、萩野教授は「外からウイルスを持ち込まないよう出勤後に専用の服に着替えると良いのでは」と助言する。

道内では６日に多くの小中学校で始業式が行われ、授業が再開。人事異動などで往来も増え、感染拡大のリスクも高まる。一方、全国でも早い時期に感染者が増えた北海道は、２月末の道の緊急事態宣言以降、１カ月以上も緊張状態が続き、「コロナ疲れ」や「自粛疲れ」も特に顕著だ。

道医療大の塚本容子教授（感染管理）は「常に１００パーセントの警戒を続けるのは難しいでしょう」と思いやる。その上で、感染が拡大しやすい密閉・密集・密接の「三つの密」の回避を強調し、「大人数での飲み会は避けるなどメリハリを付け、『持続可能な予防』を心懸けて」と提案する。

ソース/北海道新聞
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/410653

【新型コロナ】高齢者施設で複数感染 第2ラウンド警戒・・・北海道

【新型コロナ】高齢者施設で複数感染　第2ラウンド警戒・・・北海道