【SNSで大論争】あぶらとり紙「今は使わなくなった」は本当か

首都圏の虎 ★

「あぶらとり紙」が先週１５日、ツイッターのトレンドワードに突如ランクイン。きっかけは「女性専用車両」をめぐるネットニュースだった。

〈女性専用車両は臭くて汚い？利用者が明かす実態「あぶらとり紙が散乱している」〉

　Ｊタウンネットに１３日に掲載された記事もそのひとつで、テレビ局も追随。同日に「羽鳥慎一モーニングショー」（テレビ朝日系）、１５日に「グッとラック！」「Ｎスタ」（ＴＢＳ系）と、情報番組が立て続けに女性専用車両に乗りたくない女性について取り上げた。

　ところが、女性専用車両は香水の匂いがきついといった紹介の仕方に、ＳＮＳ上は〈女性蔑視〉などと大炎上。とりわけ「あぶらとり紙」については〈（車内に）散乱しているのなんて見たことがない〉〈そもそも今は使わない・見かけない〉〈下地が優秀だから必要ない〉なんて反対意見が相次ぎ、ニュースそのものがフェイクでは、という説まで浮上しているから、穏やかじゃない。

　ところで、４０代半ばの日刊ゲンダイ女性記者にとって、あぶらとり紙は顔がテカりまくる青春時代の必需品だった。今の若い人は本当に使わないのか？　そっちも気になる。

「いえ、今でも女性を中心に、年齢を問わず顔のテカリ、くすみ、皮脂をケアする商品として、支持されています」と、資生堂の広報担当者はこう続ける。

「ファンデーションなどの化粧品の機能が向上しても、あぶらとり紙は化粧ポーチの中の“テッパンアイテム”です。需要が落ちているということはありません」

　東京・神楽坂に本店を構える化粧品店「まかないこすめ」でも、「１９９９年の創業当時からあぶらとり紙を扱っていますが、売れ行きが落ちたということはありませんね」（同社広報担当者）。

　まかないこすめは、羽田空港や成田空港にも店舗があるが、最近は外国人観光客にもあぶらとり紙がお土産として評判だという。

「うさぎの透かし模様などが日本的ということもありますが、弊社のあぶらとり紙にはさらに仕掛けがあります。皮脂を吸うことで絵柄が変わるのです。湿度の関係で必要ない国の方々にも好評ですね」（前出の同社広報担当者）

　つまりは、あぶらとり紙は健在というわけ。おでこや鼻回りがテカテカというよりギラギラしている中年男性も見かけるが、そういう人はあぶらとり紙を活用するといいかもしれない。

　ただ、記者も女性専用車両をよく利用するが、あぶらとり紙が散乱している車両に遭遇したことは一度もない。

1/23(木) 9:26配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200123-00000014-nkgendai-life