【企業】高島屋が滞在型ホテル狙いは　有形文化財を改装

首都圏の虎 ★

国の有形文化財がホテルに。
仕掛けたのは、老舗百貨店だった。

大阪の繁華街ミナミに20日、オープンしたホテル「シタディーンなんば大阪」。

古くからある「高島屋東別館」をリノベーションしてできたホテル。

客室は313室。
1部屋1泊およそ1万5,000円のスタンダートなタイプや、1部屋1泊およそ5万円の広々とした部屋は、簡単な調理ができるキッチンや洗濯機もあり、長期滞在も可能。

さらに、こんなスペースまで...。

滞在型のホテルということもあり、共用スペースでは、ホットサンドメーカーやエスプレッソマシン、そして、大きな冷蔵庫まで、宿泊者なら24時間、誰でも使うことができる。

本格的なトレーニングができるフィットネスジムや、キッズルームも完備。

宿泊者は、すべて無料で利用できる。

このホテル、もとは百貨店「高島屋」の建物。

145億円を投じてリノベーションした、歴史的建造物だった。

およそ90年前に建てられたこの建物は、2019年3月に国の有形文化財に登録されたが、老朽化などが課題となっていた。

建物に入ると、柱には建築当時の大理石が使われていて、階段は昭和初期の姿をそのまま残している。

生まれ変わった、古くて新しい館内。

壁には、ショーウインドーをイメージしたデザインで、買い物の楽しさを表現している。

訪日外国人観光客をターゲットにした長期滞在型のホテル。

ホテル周辺には、南に電気街、北には大阪の台所「黒門市場」があり、さらに、少し足を伸ばせば、道頓堀へもアクセス可能な好立地。

高島屋・村田善郎社長「宿泊をして、なおかつショッピングをしていただけるというような相乗効果を期待している」

高島屋は、ホテルの宿泊客が高島屋大阪店で買い物をした場合、割引が受けられるサービスを始めており、百貨店とホテルの相乗効果で、さらなる収益拡大を狙う。

訪日観光客4,000万人を目標に掲げる日本。

中国に本社を構えるオンライン旅行会社の調査では、2019年の“春節”期間における中国人旅行客の人気旅行先ナンバーワンは日本で、その人気は2020年も続くと予想されている。

まもなく迎える春節。
消費の広がりに期待が高まる。

1/21(火) 5:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20200121-00430685-fnn-bus_all

【企業】高島屋が滞在型ホテル 狙いは 有形文化財を改装

【企業】高島屋が滞在型ホテル狙いは　有形文化財を改装