【相模原殺傷】まさか実行するとは…植松聖被告、半年前から友人に「障害者に無駄な税金が使われている。殺せば共鳴する人が現れる」

ばーど ★

　相模原市の「津久井やまゆり園」で２０１６年７月、知的障害者ら４５人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた元施設職員植松聖さとし被告（３０）の裁判員裁判第６回公判が２０日、横浜地裁（青沼潔裁判長）であり、被告の友人らの調書が読み上げられた。

　事件の約半年前から「重度障害者を殺す」と繰り返し、賛同を求めるようになった被告が周囲に避けられ、孤立していった様子が浮かび上がった。

　友人や知人が検察官らに語った調書１０点を、弁護側が朗読した。高校時代の元交際相手の女性は、社会人になっても連絡を取り合っていたが、１６年２月頃に突然、「施設に面会に来る家族は疲れ切っている。重度障害者は抹殺するべきだ」とのメッセージが届いた。反論したものの、被告が聞く耳を持たず、女性は被告のメッセージをブロックし、届かないようにした。

　他の友人らは、被告は元々まじめで明るく、大学卒業後には大麻を吸うようになったが、差別的な発言はなかったと説明。しかし、１６年２月頃から「障害者に無駄な税金がいくら使われているか知っているか。俺が殺せば共鳴する人が現れる」などと一方的にまくし立てられ、距離を置くようになったという。

　友人の一人は「まさか本当に実行するとは思わなかったが、もっと（被告と）向き合っていればよかった」と後悔の念も明かした。

　被告は自傷行為防止用の手袋をはずし、右手小指にテープを巻いた状態で出廷。元交際相手の思い出話が読み上げられた場面で、声を上げて笑うこともあった。

2020年1月20日 22時57分
読売新聞オンライン
https://news.livedoor.com/article/detail/17692880/

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