【吹田市交番襲撃】一時、意識不明の重体になっていた巡査が事件からおよそ7ヶ月ぶりに職場に復帰

記憶たどり。 ★

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200120/k10012251871000.html

去年、大阪・吹田市の交番で大阪府警の巡査が男に包丁で襲われた事件で、一時、意識不明の重体になっていた
巡査が事件からおよそ７か月ぶりに職場に復帰しました。

去年６月、大阪・吹田市の千里山交番で古瀬鈴之佑巡査（27）が包丁で刺されて拳銃が奪われた事件では、
逃走していた東京・品川区の飯森裕次郎被告が（33）逮捕され、精神鑑定の結果、刑事責任を問えるとして先月、
強盗殺人未遂などの罪で起訴されました。

古瀬巡査は胸などを深く刺されて一時、意識不明の重体になりましたが、去年11月に退院したあともリハビリを続けて
順調に回復し、およそ７か月がたった20日、吹田警察署で勤務に復帰しました。

けがの影響で今でも腕を動かす際には痛みが残っていることなどから、当面は警察署内での事務作業を担当するということです。

千里山交番の近くに住む60代の男性は「報道で復帰することを知り、よかったと思った。まだ体に痛みがあるなど
万全な状態ではないそうなので、無理せず頑張ってほしい」と話していました。

また、20代の女性は「身近でこんなことが起きるとは思わず、事件のことはよく覚えている。
刺された警察官が心配でしたが復帰することができてよかった」と話していました。

母校佐賀工業ラグビー部の恩師「必ず復帰すると思ってた」

古瀬巡査は今月10日に母校の佐賀工業高校を訪れ、かつて指導を受けたラグビー部の小城博総監督などに
けがの状態や仕事への復帰について説明したということです。

小城総監督は取材に対して、「彼は屈強な肉体と精神で、必ず復帰してくれると思っていました。いろんな人が
助けてくれた命だから、ラグビー部の不とう不屈の精神で仕事を辞めてはいけないよとことばをかけると
『大阪府民のために頑張ります』と、力強く応えてくれました」と話していました。

２年生の女子部員は「リハビリを頑張ってくださいといったメッセージを折り鶴に書いた千羽鶴を送っていました。
古瀬さんも頑張っているので、自分たちも頑張ろうと元気をもらいました」と話していました。