【外交】菅首相、軽く見られてる!?　バイデン米大統領から“後手扱い”フランス、ロシアを優先

擬古牛φ ★

★菅首相、軽く見られてる!?　バイデン米大統領から“後手扱い”フランス、ロシアを優先

[ 2021年1月29日 05:30 ]

　菅義偉首相は28日未明、バイデン米大統領と初の電話首脳会談を行った。
日米同盟を強化し「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け緊密に連携する方針を確認。
ワクチン供給を含めた新型コロナウイルス対策を巡る協力も申し合わせた。
コロナ禍で開催が不安視される今夏の東京五輪・パラリンピックは話題にならなかった。

　会談は約30分間にわたり、「ヨシ」「ジョー」とファーストネームで呼び合うことで合意。
「ガースー」発言をほうふつさせ、国民的にはしらけムードだが、
電話会談は大統領選での勝利が確実になった後の11月12日以来2度目で、
首相は自身が目指す「個人的な信頼関係の構築」に手応えを感じているもよう。
会談後、記者団に「前回以上にじっくりと、また実質のやりとりができた」
「バイデン氏との個人的関係も深めつつ、日米同盟の強化に向けて、しっかり取り組んでいきたいと思う。
大変良い会談だった」と話した。

　菅政権が早いタイミングでの実現を調整していた会談。
米大統領は今月20日の就任後、地理的、歴史的に関係のあるカナダ、メキシコ、英国との
会談を優先させるのが慣例で、菅政権はその後のセッティングをもくろんでいた。
しかし、フランス、ロシアの後塵（こうじん）を拝する結果に。
欧州との関係修復などトランプ前大統領の“尻ぬぐい”の影響でもあるが、
コロナを巡る後手対応で批判にさらされ続けている首相が最重要の外交相手である
米大統領から「後手扱い」を受けてしまった格好だ。

　しかも、会談は急転直下で決定。首相は前日27日、当然のごとく会食をせず午後7時35分に議員宿舎に帰宅。
とって返すように11時47分に公邸入りした。バイデン氏は深夜帯の会談に謝意を伝えたが、
突然の決定にも米政府での日本の位置付けが表れているとも言える。
首相が意欲を見せてきた2月中の訪米について米政府は慎重とされており、これまた袖にされそうだ。

　帰宅したのは日付が変わった28日午前1時31分。5時間後の6時30分には官邸に入った。
睡眠不足が否めない中、4日連続となる予算委員会審議ではこの日も野党から集中砲火。
かすれ声で答弁に立つなど体調不安も指摘されるが、心身のケアが「後手」にならないよう願うところだ。

　《過去には「ロン」「ヤス」》日米の首脳同士がファーストネームや愛称で呼び合うことは、
両国の親密度を印象づける手段となる。過去には1982年に就任した中曽根康弘元首相が
ロナルド・レーガン元大統領と「ロン」「ヤス」と呼び合い絆の強さをアピール。
最近では安倍晋三前首相とトランプ前大統領が「ドナルド」「シンゾー」と呼び合っていた。

スポニチ　https://www.sponichi.co.jp/society/news/2021/01/29/kiji/20210128s00042000547000c.html

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