【経済】東芝半導体の売却は混沌　ＷＤとの交渉難航なら米裁判所による差し止めもある

野良ハムスター ★

経営再建中の東芝による半導体子会社「東芝メモリ」を巡り、米ウエスタン・デジタル（ＷＤ）が売却の差し止めを求めていた訴訟の第二回審問が二十八日に米カリフォルニア州の裁判所で開かれる。裁判所は東芝にメモリ売却完了前にＷＤ側に通知することを義務付ける案を提示し、第二回までに通知方法などを詰めるよう双方に促しているが、協議は難航。当事者間で解決できなければ、裁判所が差し止めの判断を下す可能性もある。

裁判所は初審問で妥協案として東芝メモリ売却が完了する二週間前までに東芝がＷＤに通知すること」を提示。双方とも、当初は受け入れる方針を示した。

だが、どの時点をもって「売却完了」とするかや、具体的な通知手段を巡り溝は埋まっていない。売却対象となる「東芝メモリ」の定義すら、対立したままだ。

東芝は、東芝メモリの売却にＷＤの同意は不要だ、という立場だ。これに対しＷＤは、フラッシュメモリー事業は双方が一体となって運営してきたもので、東芝が勝手に売ることはできないと主張している。

裁判所は、双方で解決できなければ、差し止めを出すかどうかの判断に立ち返ることになる。東芝は政府系ファンド、産業革新機構などでつくる「日米韓連合」と売却交渉を進めているが、仮に差し止めの判断が出れば、国際仲裁裁判所（ＩＣＣ）の結論が出るまで交渉が止まる公算が高く、東芝再建策はさらに混沌（こんとん）としてくる。　（伊藤弘喜）

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201707/CK2017072702000141.html

【経済】東芝半導体の売却は混沌 ＷＤとの交渉難航なら米裁判所による差し止めもある

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