「ようやく大学生らしい日々」　山形大が対面授業再開 [蚤の市★]

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　新型コロナウイルスの感染症対策のため、オンライン授業が中心だった山形大学は1日、後期日程開始に合わせ、約半年ぶりに対面授業を再開した。1年生からは「ようやく大学生らしい日々が始まる」との声も聞かれた。

　山形市の小白川キャンパスでは、人文社会科学部の授業「法と裁判」のガイダンスがあり、1年生を中心に約90人が聴講。300人以上を収容できる大講義室を使い、マスクを着けた学生たちはお互いの間隔を空けながら座った。

　担当する高倉新喜教授は「皆さんの顔を見て授業ができることをうれしく思う」とあいさつ。感染リスクを避け、例年行っている裁判傍聴の課題は出さず、期末テストの代わりに数回のリポート提出を求めることなどを知らせた。

　受講した1年生の大平紗矢香さん（19）は「資料を自分で読むだけでは理解しづらいし、友達もできないので、早く大学に行きたいと思っていた」。同じく1年生の恒川龍生さん（19）は「来週からは90分授業が何コマも続くと思うと、慣れるまで時間がかかりそう。でもやっぱりワクワクしました」と話した。

　山大は、主に1年生が受講する約340の基盤共通教育科目の約7割で対面授業を再開。一方、感染への不安から出席を望まない学生には、課題を出すなどの対応を検討するという。また、インフルエンザなどが流行する来年1月から3月までは、再びオンライン授業中心となる見通し。サークルなど課外活動については、感染対策を徹底した上で、9月23日から活動再開を許可している。

　玉手英利学長は1日、定例の記者会見で「（再開について）賛否両論が寄せられたが、学生同士や教員との交流を通した成長が重要だと考えた。学生には感染対策も含め、自分できちんと考えて行動することを心がけてほしい」と話した。（西田理人）

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　山形銀行（山形市）の来年度新卒採用予定者59人の内定式が1日、同市内のホテルで開かれた。新型コロナウイルス感染症対策で出席者の間隔を確保するために会場は例年の3倍の広さになり、関東・関西在住などの14人はオンライン参加となった。

　例年は会場を二つに区切り、内定式と懇親会などの場所を分けていたが、今回は全体を式場に。机2人がけだった机も1人がけに、前後の間隔も広げた。

　式後の研修もSNS利用法などに絞り、ビジネスマナーや新聞の活用など、例年の主要な部分は5日にオンラインで実施する。懇親会は中止した。

　式では、予定者代表の若木大和さん（山形大4年）、森谷宥香さん（岩手県立大4年）が長谷川吉茂頭取から内定通知書を受け取った。

　長谷川頭取は内定者への講話で、入行までの半年に取り組んでほしいこととして、「勉学にいそしんで必ず卒業すること、本を読んで教養を深めること、（時間のある）今しかできないことにチャレンジすること」の三つを挙げた。

　式後、若木さんは「成長への探求心を捨てずに頑張り、地域の発展に貢献したい」、森谷さんは「お客様のニーズに対して、多様な提案ができるようになりたい」と話した。（三宅範和）

朝日新聞　2020年10月2日 11時00分
https://www.asahi.com/articles/ASNB16RLFNB1UZHB00H.html

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