【価格は３倍】建設現場の作業靴を格好良く！ミズノやアシックスなどスポーツ用品メーカーが市場に続々参入

プティフランスパン ★

2018.7.23 14:19
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オアシススタイルウェアが販売する「ワークウェアスーツ」

　建設現場の作業員らが使う靴の市場に、スポーツ用品メーカーが相次いで参入している。従来多かった地味な作業靴からイメージを一新。安全性に加えて、カラフルな色合いやメーカーのマークが入った見た目の格好良さが人気だ。人手不足の建設業など企業側にも歓迎されている。

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　◆価格３倍でも

　作業靴は、建設現場のほか電気工事や運輸業などで使われる。爪先を硬く強化し靴底を滑りにくくして安全性を高めている。

　千葉市花見川区の作業用品店「ロイヤルプロワーキング花見川店」で、国内外のスポーツ用品５ブランドの作業靴が売り場で最も目立つ壁沿いにずらりと並ぶ。赤や黄色など明るい色の靴が目につく。

　２０～３０代の若い世代や、最近増えてきた女性の作業員に人気という。売れ筋は１万円前後の商品。店長は「一般的な作業用品メーカーの靴に比べて価格は約３倍だが、売り上げは好調」と話す。

　◆前年比２桁増

　アシックスジャパンは約２０年前から作業靴を扱う。当初は認知度が低く苦戦したが３、４年前から急速に売り上げが伸び、前年比２桁増が続く。「格好良い靴がある」と口コミで評判が広がり、人員を確保したい企業がまとめて購入するケースもあるという。作業用品店のほかホームセンターで販売している。

　ランニングシューズなどで培った技術を生かして開発。重量が軽く足にぴったりフィットし、長時間履いても疲れにくいのが特長だ。商品は約２０種類で、１万～１万２０００円程度が主力だ。「売り上げ拡大のきっかけはデザインだったが、使いやすさがベテラン作業員にも評価されている」と担当者は自信を見せる。

　◆明るい色が人気

　ミズノは平成２８年に作業靴を発売。ウオーキングシューズの人気モデルと同じ足型を使い、履き心地が良いのが売りだ。ゴルフシューズで培った防水性を生かし、デザインはランニング用をイメージ。各分野のシューズの長所を取り入れた。約１０種類あり８０００円前後の商品が売れ筋だ。

　明るい色が人気で、現場に行くまでの電車の中で履いていても違和感がないとの声が聞かれる。作業服やバッグ、手袋など他の用品も展開する。「服とシューズをコーディネートして取り入れる企業もあり好評。さらに商品を拡大し快適な作業に役立ててもらいたい」と担当者は話す。

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　■スーツ型のおしゃれな作業服も

　作業服にも、スーツに見えるおしゃれなデザインが登場している。オアシススタイルウェア（東京都豊島区）が販売する「ワークウェアスーツ」で、スポーツウエア向けに開発された生地が使われているため、柔軟性や伸縮性、軽量性に富み、形状記憶で撥水（はっすい）作用も高い。

　上着はシングルの２つボタンで、襟には社章などをつける穴（フラワーホール）も。左胸や両サイドのポケットはファスナー付き。裏地は通気性を確保するためメッシュ構造になっている。パンツにも両側にファスナー付きポケットがあり、裾は動きやすさを重視してリブ（ゴム）タイプだ。上下でそろえると男性用で３万２４００円。女性用で３万７８００円。