【寒い！】路上生活者遺体で発見サンパウロ市内今年一番の寒さ

アルカリ性寝屋川市民 ★

　サンパウロ市内で今年に入ってから最も低い気温が観測された21日の未明、路上生活者の男性2人が同市内中心部と西部の路上でそれぞれ死亡した状態で発見された。死因究明のために遺体の解剖を行う法医学院（IML）は同日昼の報道時点ではまだ、2人の死因を特定していない。しかし、遺体の状況などから、低体温症による死亡、すなわち凍死の可能性が疑われている。同市緊急管理センター（CGE）によると、この日の朝のサンパウロ市内の最低気温は、市内全域の平均で8℃だった。

　路上生活者らの支援活動などを行う「Pastoral do Povo da Rua」のジューリオ・ランセロッティ神父は、それぞれの遺体に外傷が見当たらないということが、2人の死が寒さに関係していることを示していると考える。同神父は「IMLは決して（路上生活者らの）死因が低体温症であるとは言わない。彼らは他の何らかの病変を見つけるだろう。しかし、それ（2人の死）は確かに今年に入ってから最も寒い明け方に起こったのだ」と話す。

　市内中心部の路上で発見された男性は年齢22～24歳と推定される。身元はまだ分かっていない。また、市内西部で発見された男性は34歳で4人の子の父親であることが確認された。友人らによるとこの男性は飲酒の問題を抱えていた。

　サンパウロ市役所は「5月17日以降、低気温の状況に対処するための緊急プランの発動とともに、市役所は市内の路上で暮らす人々に対する援助を強化した。この動きは9月30日まで続き、気温が13℃以下、もしくは体感温度がそれと同等に達するたびに強化される」などとする声明を発表。気温が大きく下がったこの日の未明には326人の路上生活者らを保護したとしている。

サンパウロ新聞　2018年5月22日
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