【大分土砂崩落】「幸せつかんでいたのに」結婚目前に犠牲、言葉を失う友人　遺体は21歳女性

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大分県中津市耶馬渓町金吉（かなよし）の大規模山崩れで、県災害警戒本部は19日、18日夜に見つかった遺体について、安否が不明だった江渕優さん（21）と確認したと発表した。山崩れでの犠牲者は4人となった。女性2人がなお安否不明となっており、警察、消防、自衛隊などは捜索を急いでいる。

県警によると、安否が不明なのは、江渕めぐみさん（52）▽岩下アヤノさん（90）－の2人。これまでに岩下愛子さん（76）、義則さん（45）の親子、橋本アヤ子さん（86）の死亡が確認されている。

江渕優さんは18日午後10時ごろ、同居する橋本さんの遺体が発見された場所の近くで見つかった。崩落現場では、自衛隊などの重機を中心に420人態勢で女性2人の捜索に当たっている。
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■「まさかあんな災害に遭うなんて」教頭は絶句

遺体で見つかった江渕優さん（21）は、周囲を笑顔で励ます明るい人柄だった。結婚を目前に控えており、その準備を進める中、山崩れにのまれた。「幸せをつかんでいたのに」。友人らは言葉を失った。

江渕さんは、隣接する大分県日田市の私立藤蔭高に通った。3年間「皆勤賞」で、簿記やパソコンの資格を取得。3年時の担任だった中野聡明教諭（39）によると「友達とわいわい話すのが好きで、勉強も真面目。笑顔の絶えない子」。卒業後は、同県中津市内のドラッグストアなどに勤務した。

同校の森平雅一教頭は山崩れの約1週間前、江渕さんと偶然再会した。「新しい資格を取るために頑張ってます」と話していたという。「まさかあんな災害に遭うなんて」と絶句した。
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■「今が一番幸せそうだったのに」

高校時代から友人の女性（21）は、山崩れの数日前に江渕さんから「来月、結婚します」と報告を受けた。インターネットの会員制交流サイト（SNS）で婚約者と仲むつまじい様子の写真を見て「優しそうな人。江渕さんを大事にしていたことが伝わってきた。今が一番幸せそうだったのに」と言葉を絞り出した。

つらいことがあった時、いつも江渕さんに励ましてもらった。「江渕さんの笑顔を見ると本当に救われた。自分がきつくても弱音は吐かず、落ち込んでいるのを見たことがない。周りを励ます子だった」と話した。

4/19(木) 22:29
西日本新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180419-00010014-nishinpc-soci

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