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【国際】日銀の原田泰審議委員はヒトラーを賞賛してはいない。ロイター伊藤純夫氏の記事は誤解を招く [07/02]

1 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2017/07/02(日) 10:19:48.73 ID:???
田中秀臣
街角経済学
★日銀の原田泰審議委員はヒトラーを賞賛してはいない。ロイターの記事は誤解を招く
2017年06月30日(金)12時20分

非常に驚く記事を読んだ。ニューズウィーク日本版ウェブに6月28日に掲載された、
ロイターの伊藤純夫(編集 田巻一彦)による"日銀の原田審議委員「ヒトラーが正しい
財政・金融政策をして悲劇起きた」" と題された記事だ。

この題名しか読まない人は、あたかも原田泰審議委員が、ヒトラーの政策を「正しい」ものとして
肯定したかのような印象をうけとったのではないか。実際にこの記事へのコメントには、
少数ながらそのような反応がある。さらに深刻なのはこの記事の海外版の見出しであり、
Bank of Japan policymaker Yutaka Harada praises Hitler's economic policiesとある。
つまり「原田泰日銀政策委員がヒトラーの経済政策を賞賛した」というものとして掲示されている。
これは深刻な誤解を世界の読者に与えたであろう。

もし原田審議委員のヒトラーに対する評価を肯定的なものと解釈するならば、
それは解釈する側の無理解か、または悪意による歪曲か、そのいずれかでしかない。
原田審議委員は従前から、ヒトラーの悪行の数々を痛烈に批判し、ヒトラー政権のような
存在が二度とこの世に現れないために、いままでもいくつかの著作・書籍を書いてきた。
それらは公知のものであり、ロイターの記者らも簡単に入手でき、原田審議委員の発言の
趣旨を確認できたはずだ。それをしないのであれば、私見では深刻な問題であろう。
また少なくともヒトラー政権を肯定的にみなしていると誤解を与えないような記事内容、
また見出しの工夫が必要だったろう。

以下では、原田泰審議委員のヒトラー政権の評価、そしてヒトラーの経済政策の
問題性を、彼の著作『反資本主義の亡霊』(日経プレミアムシリーズ)を参照に解説したい。
なるべく原田審議委員の趣旨を伝えたいので、文章も彼のものをできるだけ拝借したことを、
著者と読者の方々にお断りしたい。

「第一次世界大戦後の混乱の中で、ドイツは物価水準が一兆倍にもなる
ハイパーインフレ―ションに襲われた。その混乱の中でナチスが権力を握り、
ヨーロッパを戦乱に陥れ、ユダヤ人の大虐殺を行った。世界を征服しようという
ナチスの勢いを見て、日本の軍部は日独同盟を結び、アジア征服に乗り出した。
その結果が、大惨事である。だから、インフレを起こしてはいけないと議論されることが多い」(同書。187頁)。

このハイパーインフレ(高いインフレ)がドイツ社会を破壊し、それがナチスの台頭を招いた
というのは誤解であると、原田審議委員は説いている。ハイパーインフレや高いインフレではなく、
デフレの蔓延こそがナチスの台頭を招き、後の大惨事につながったというのが原田審議委員の主張だ。

そもそもドイツでハイパーインフレが起きたのは1910年代の末であり、ナチスが政権を奪取したのは
1934年であり、ハイパーインフレから15年も時間が経過している。1920年代はワイマール共和国の
時代であり、なんとか平和が維持されていた、それが崩れたのは1930年代の大恐慌というデフレと
失業の時代ゆえであった、というのが原田審議委員の着眼点だ。
インフレではなく、デフレこそナチス台頭の経済的原因であったということだ。

http://www.newsweekjapan.jp/tanaka/2017/06/post-11.php
※2ページ目はリンク先へ

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