奈良市が路上喫煙巡視員を廃止　２人が週４日パトロールしていましたが、人件費などの年間670万円の予算が確保出来ませんでした

水星虫 ★

奈良市が路上喫煙巡視員を廃止

＊ソース元にニュース画像あり＊

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2053831131.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

たばこによる健康への害を無くそうという活動は、近年、全国各地で盛んに行われていますが、
奈良市は、駅前や路上での喫煙を防ぐために行ってきた巡視員によるパトロールについて
「予算を確保できなかった」として、ことし４月以降、やめていたことがわかりました。

奈良市は、国際文化観光都市としての景観を守るなどとして、平成２１年１１月から
罰則つきの条例によって駅前の広場や観光客が多い路上での喫煙を禁止しています。
そして、巡視員２人にパトロールを委託し、昨年度は、路上でたばこを吸っていた人、８５０人に
指導を行うなど、成果をあげていました。

しかし、今年度は、市が巡視員への委託を行わなかったことがわかりました。
市は、代わりに市の環境政策課の職員２人が業務の合間にパトロールを行っているとしてますが、
昨年度まで１週間に４日行われていたパトロールは、月に１日に減り、
違反者への指導件数も２か月間でわずか２件にとどまっているということです。

パトロールの委託をやめた経緯について市は
「巡視員の人件費などで年間６７０万円かかり、今年度は予算が確保できなかった」
と説明しています。

【喫煙科学会の話】
京都大学大学院特任教授で、日本禁煙科学会の高橋裕子理事長は、
「実効性のある受動喫煙防止ということを考えますときに、本来、減らすどころか、
もっと増やしていただきたいというところ、ほんのわずかの受動喫煙でも、
例えば心筋梗塞といった病気は１．３倍にリスクが上がるということも検証されています。
今回、こういった形で後退するのは、市民の皆さんにとってもマイナス、
大きなマイナスになるっていうところを、ぜひ考えていただいて、
苦しい財政の中だと思いますが、市民のために、そこをもう一度考え直していただきたいと思います」
と話しています。

【街の声】
幼い子どものいる母親は、
「路上でたばこを吸っている人をたまに見かけますが、子どもがやけどをしそうで危ないし、
避けていても煙を吸い込んでしまいます。ただ、怖くてなかなか注意はできません」
と話していました。
また、別の女性は、
「路上喫煙はやっぱりだめだと思うので、禁止する看板をもっと多く、目立つように設置して欲しいです」
と話していました。

05/31 21:43

奈良市が路上喫煙巡視員を廃止 ２人が週４日パトロールしていましたが、人件費などの年間670万円の予算が確保出来ませんでした

奈良市が路上喫煙巡視員を廃止　２人が週４日パトロールしていましたが、人件費などの年間670万円の予算が確保出来ませんでした