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【国際】日本、潜水艦受注逃す――習近平とオーストラリア(豪州)の深い仲 [04/28]

1 :ちゅら猫φ ★:2016/04/28(木) 10:50:26.30 ID:???
★日本、潜水艦受注逃す――習近平とオーストラリア(豪州)の深い仲
2016年4月27日(水)17時00分
遠藤誉(東京福祉大学国際交流センター長)

日本がオーストラリアの潜水艦受注を逃した原因はさまざまあるだろうが、
習近平とオーストラリアとの戦略的な深い仲を見逃してはならない。
今月にも首相のターンブルが訪中して習近平と会談しただけでなく、
習近平の弟はオーストラリア国籍だ。

■4月15日に訪中したターンブル首相
オーストラリアのターンブル首相が北京の釣魚台国賓館に姿を現して習近平国家主席と
熱い握手を交わしたのは、今年4月15日のことである。オーストラリアが潜水艦の
共同開発国に関して発表した26日のわずか10日ほど前だ。

二人は会談で中豪の戦略的発展関係を強調し、それぞれ概ね次のように述べた。

習近平:「中国の一帯一路構想とオーストラリアの北部大開発」、「中国のイノベーション
駆動発展戦略とオーストラリアの国家イノベーション科学戦略」の連携を強化し、
中豪自由貿易協定を推進していく。またビザの緩和と利便化などを通して観光や留学などの
交流を強化する。中国はオーストラリアがG20やアジア太平洋経済協力(APEC)、
東アジアサミット(EAS)およびAIIB(アジアインフラ投資銀行)などの構築内で緊密な
協力を深めていくことを望んでいる。

(筆者注:オーストラリアは2015年4月にAIIBに加盟している。オーストラリアにおける
留学生の22%強が中国人。昨年オーストラリアに行った中国人観光客は1.25億人に達しており、
2020年には2億人に達する目標を立てている。中国は観光客数によって相手国が「親中」と
なることを狙う戦略を国策の一つとしている。)

ターンブル:習近平主席が2014年に歴史的なオーストラリア訪問をしたことは豪中関係を
強める意味で非常に大きな効果をもたらした。オーストラリアは中国経済の明るい見通しと
世界経済に与える大きな影響力と発展性を深く信じている。密接な豪中関係のさらなる強化と
両国間の戦略的発展を加速させていくことを心から期待する。

どの国を選ぶかを発表する寸前に、ターンブルを釣魚台国賓館でもてなす習近平の戦略が
目に見えるようだ。

二人は実は2015年11月にもトルコで会談している。その時も中国の一帯一路とオーストラリア
北部大開発計画の連携強化を誓い合っている。

アボット(元)首相との会談も何度か行っており、2014年4月には当時のアボット首相が
人民大会堂で習近平国家主席と熱い握手を交わしている。 

アボット首相は同年4月には李克強首相とも会談しており、その返礼に李克強首相が訪豪して
アボット首相と会談している。 

習近平国家主席もまた2014年11月にオーストラリアでアボット首相と会談している。 

たしかにアボット元首相は安倍総理と親密で、熱烈な親日派として知られているが、
一方では中国にもかなりいい顔をしており、なかなかの「やり手」であったことが、
このことからもうかがわれる。オーストラリアがAIIBに加入したのはアボット首相
時代であったことを見逃してはならない。

以上から、必ずしもターンブル首相に変わったために日本への風向きが急変したと
も言いにくい現実が見えてくる。

そして習近平もまた、オーストラリアを囲い込もうと、非常に戦略的に動いていたことが、
ご理解頂けるだろう。

ただそれでもなお、外交関係以外にターンブル首相と習近平国家主席との間には、
さまざまな個人的関係もあるのは確かだ。

■習近平の弟・習遠平はオーストラリア国籍を持っている
中国とオーストラリアとの関係は、こういった豪中外交関係だけに終わらない。

実は習近平国家主席の2歳年下の弟、習遠平氏は、オーストラリア国籍を持っており、
オーストラリアに住んでいる。もちろん北京にある国際節能環保(省エネ環境保護)協会の
会長でもあるので、北京にいることも多いが、習遠平は90年代から香港に移り、
そこからオーストラリアへと移り住んでいる。

結婚した相手が徐才厚の元愛人と噂されていた女性だったということもあり、習近平国家主席
とは仲が悪い。しかし、表面的には習遠平が習近平国家主席の弟であることに変わりはない。

>>2へ続く

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/04/post-5004.php

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