【政治】安倍首相、７月ダブル選！？「ベア」と「補選結果」で４月決断か [03/14]

ちゅら猫φ ★

★安倍首相、７月ダブル選！？「ベア」と「補選結果」で４月決断か
2016年3月14日6時0分スポーツ報知

安倍晋三首相は１３日、東京都内のホテルで開かれた党大会で演説し、夏の参院選に向けて
「選挙のためだったら何でもする、誰とでも組むような無責任な勢力に負けるわけにはいかない」
と野党の連携に敵対心をあらわにした。衆院議員向けに「常在戦場の心構え」を要請するなど
“選挙モード”の首相の言動に、永田町では「７月に衆参ダブル選挙に踏み切るのでは」との
声が高まっている。仮に、ダブル選挙が行われるとしたら、安倍政権にとってどんな「条件」
が必要となるのか。２人の識者にそのシナリオを聞いた。

「今年は自民、公明党の連立政権対民主、共産両党の『民共勢力』の戦いになる。選挙のためなら
何でもするような、無責任な勢力に負けるわけにはいかない」。参院選の決起集会を兼ねた党大会
とはいえ、安倍首相は完全に“選挙モード”に突入。７月１０日の投開票が濃厚の参院選に同日で
衆院選をぶつけるダブル選挙の臆測は、日増しに広がっている。

参院選前の安倍政権は、４月に町村信孝前衆院議長の死去に伴う衆院北海道５区補選（４月１２日告示、
同２４日投開票）、５月末には主要国首脳会議「伊勢志摩サミット」（三重県志摩市）を控える。
安倍首相が衆参ダブル選挙に踏み切る「条件」とは何か。

政治評論家・浅川博忠氏と政治アナリスト・伊藤惇夫氏ともに、まず「春闘のベースアップ」を挙げた。
浅川氏は「ベアが上がれば、国民の消費拡大につながる。５０００円ほど上がれば景気回復を印象づけ
支持が増える」と推測。伊藤氏は「ベアは政権の生命線であるアベノミクスの評価と同じ。
もし、上がらなければアベノミクスを批判される」と指摘した。

北海道５区補選の結果が選挙に及ぼす影響について、浅川氏が「自民党の弔い選挙で、勝つ可能性が高い」
としたのに対し、伊藤氏は「現状では接戦の様相。勝てるか分からない」と推測。
「負けても、野党を勢いづけないために衆院選に踏み切る可能性はあるし、勝っても接戦ならどう
判断するか分からない」。いずれにしても、伊藤氏は「ベア」と「補選結果」でダブル選の決断を
首相が４月中にするとみる。

伊勢志摩サミットに関しては、伊藤氏は「形式的なもの」と重視しなかったが、浅川氏は「Ｇ７首脳との
協議で厳しい世界経済の安定策を発表できなければ評価されず、政権は不安定になる」と指摘。
浅川氏は「ベアによる消費拡大」と「サミットの成功」がダブル選の鍵になるとした。

２人とも、ダブル選の争点は「消費税増税」とみる。伊藤氏が「２度目の延期となり、アベノミクスの
失敗と批判される」としたのに対し、浅川氏は「一部批判はあるかもしれないが、有権者の消費負担が減り、
主婦層の支持が広がる」と予測。サプライズ的な効果を期待し解散直前に発表される可能性もある。

安倍首相は衆院議員に向けて「いつ選挙が行われても勝利できるよう常在戦場の心構え」を求めた。
衆参ダブル選実施の可能性について、浅川氏は「可能性は高い」、伊藤氏は「まだ五分五分でしょう」と話した。

http://www.hochi.co.jp/topics/20160313-OHT1T50294.html