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【科学】「囲碁の謎」を解いたグーグルの超知能は、人工知能の進化を10年早めた (WIRED)

1 :Sunset Shimmer ★:2016/01/31(日) 18:10:31.10 ID:CAP_USER*.net
2016.1.31 SUN

囲碁において、機械が最強の人間を打ち負かすにはあと10年は必要だろう──。そんな専門家たちの予想を、グーグルが4億ドルで買収したブレイン集団「DeepMind」は見事に裏切った。
彼らはいかにして最強のコンピューターをつくり上げたのか。この快挙は、どんなAIの未来を指し示しているのか。

PHOTOGRAPHS COURTESY OF GOOGLE, DEEPMIND
VIDEO COURTESY OF DEEPMIND
TEXT BY CADE METZ
TRANSLATION BY CHIHIRO OKA

WIRED NEWS (US)

人工知能(AI)の世界で大事件が起こった。イギリスに拠点を置くグーグルの研究者たちが開発したコンピュータープログラムが、囲碁の試合で一流棋士を打ち負かしたのだ。

東洋に古代から伝わる戦略と直感の勝負は、10年間にわたりAIのエキスパートたちを虜にしてきた。囲碁を除けば、人類の知性の評価基準となるほとんどのゲームで、コンピューターは人間のトッププレーヤーを倒してきた。
チェス、スクラブル、オセロに加え、有名クイズ番組の「ジェパディ!」ですら機械は人間に勝利した。
だが2,500年の歴史をもち、チェスよりはるかに複雑とされる囲碁では、超一流の棋士たちは最も鋭敏なソフトウェアに対しても優位を保ってきたのだ。昨年までは、多くの人がコンピューターが達人棋士に勝つにはあと10年は必要だろうと考えていた。

しかし、グーグルはそれをやり遂げた。「思っていたより早くできたね」。かつて世界最強の囲碁プログラムを手がけたフランスの研究者レミ・クーロンは、こうした感想をもらしている。

グーグルは2014年、「AIのアポロ計画」を自称するスタートアップ「DeepMind」(ディープマインド)を買収。15年10月、同社のロンドンオフィスで人間対コンピューターの試合が行われた。
そこでは「AlphaGo」と呼ばれる囲碁ソフトが現欧州チャンピオンである樊麾(ファン・フイ)との対局に臨み、英国囲碁協会からの立会人と学術誌『Nature』のシニアエディターであるタンギ・シュアール博士が見守るなか、5局すべてでチャンピオンを倒したのだ。
シュアールは年明け1月26日に行われた記者団とのカンファレンスコールで、「研究者としても編集者としても、わたしのキャリアで最も興奮した瞬間のひとつだった」と話している。

1月27日に『Nature』に掲載されたAplhaGoのシステムを説明する論文で、AI技術のなかで近年、特に重要性が増してきているディープラーニング(深層学習)と呼ばれる手法が、非常に優れたかたちで利用されていることが明らかになった。
ディープマインドの研究者たちは約3,000万に上るトップ棋士のさまざまな打ち手を集め、プログラムが自分で囲碁を打てるように訓練した。ただ、これはまだ第一段階にすぎなかった。
理論的には、こうした手法ではプロの棋士たちと同じくらい強いソフトウェアしか生み出すことしかできない。研究者たちが取った次のステップは、ソフトウェア同士を戦わせて打ち手を収集し、これを使って名人を倒すことのできる新しいAIを養成することだった。

ディープマインドの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のデミス・ハサビスは、「いちばん重要なのは、AplhaGoは人間のプログラミングによって設計された、単なるエキスパートシステムではないという点です」と話す。
「代わりに一般的な機械学習のテクニックを使って、どうやって囲碁の試合に勝つか学んでいくんです」

今回の勝利は、ただの見世物ではない。グーグルやフェイスブック、マイクロソフトは、画像解析、話し言葉の聞き分け、自然言語の理解といった分野ですでにディープラーニングを利用している。
ディープラーニングと強化学習と呼ばれるテクノロジー、その他の手法とを融合させたディープマインドの技術は、現実世界でロボットが肉体作業を学んだり周囲の環境に対応したりできるようになる未来への道を指し示している。
「ロボティクスにうまく調和するんですよ」とハサビスは言う。

ハサビスは、こうした手法が科学研究を加速させることもできると考えている。科学者たちが、実を結びそうな研究分野に狙いを定めることのできるAIシステムと協力する未来だ。
「AIは人間よりはるかに大量のデータを処理し、物事をより効率的なやり方で構造的に洞察することができます。これは人間の専門家にはできないかもしれません」。彼は続ける。「AIが、研究を前に進めるための画期的な方向性を指し示す可能性だってありえます」

(続きや関連情報はリンク先でご覧ください)
引用元:WIRED JP http://wired.jp/2016/01/31/huge-breakthrough-google-ai/

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