【社会】山口組「有意拓道」　神戸山口組「継往開来」…分裂した暴力団組織、それぞれ四字熟語で新方針発表

野良ハムスター ★

暴力団が、一般市民の暮らしに不安を与える中で、今、最も動向が注目されるのが、分裂した山口組。
分裂した2つの組織が、週末、年収め会合を行った。そこで、新年の方針が、それぞれ四字熟語で示された。

兵庫・神戸市の新神戸駅に集まった報道陣。
13日、その前に姿を見せたのは、ボディーガードに囲まれ、
黒の帽子にサングラス、ダッフルコートに身を包んだ男性。
日本最大の指定暴力団・山口組のトップ司忍こと篠田建市組長。
分裂後の組織にとって、ある重要な行事からの帰りだった。
記者の質問に、無言を通した篠田組長。
参加していた「事始め式」とは、どのような行事なのか。

1984年、元山口組系組織の事始め式の様子。
全国の直系組長が集まり、忠誠と団結を誓うとともに、組のトップから、次の年の方針が示される行事。

13日、山口組の事始め式で示されたのは、「有意拓道」の4文字。
「意志あるところに道が開ける」を意味し、分裂騒動に揺れる中でも、前に進んでいくという主張がうかがえる。
記者の質問に無言を貫いた山口組の篠田組長が、13日に参加したのは、組織の団結を固め、
2016年の方針を示す事始め式。
山口組は当初、72団体で構成されていたが、分裂後、60団体を切るまで減少。
一方の神戸山口組は、分裂当初の14団体から、現在、およそ20団体にまで、その数を伸ばし、地盤固めを進めている。

兵庫県の淡路島では、山口組の事始め式に対抗するように、同じ日の13日、神戸山口組が、納会を行った。
直系組長が到着する際は、組員たちが、囲むように防弾バッグを掲げるなど、厳戒態勢が敷かれた。
車から次々と降りてきたのは、あでやかなコンパニオンの女性たち。
しばらくして、中から漏れ聞こえてきたのは、長渕剛さんの曲を熱唱する男性の歌声だった。
中では、カラオケが行われているようだった。
曲は、長渕剛さんの「愛(いと)おしき死者たちよ」。
熱い歌声に、会場からは拍手が。
この会で、神戸山口組では、新年度の方針「継往開来」に決定した。
先人の事業を受け継ぎ、発展させ、未来を切り開くという意味で、
「われこそが山口組の本流」であるという主張がうかがえる。

トップの井上邦雄組長が本部を出る際には、集まった報道陣を威圧する場面も。
分裂騒動によって高まる緊張に、街では、「なるべく関わらないようにしています」、
「怖いなと」などの声が聞かれた。
2015年8月の分裂騒動以降、抗争への不安が高まる中で行われた今回の行事。
警察は、抗争の激化によって、民間人に被害が及ぶような事態とならないよう、警戒を強めている。

※リンク先に動画があります
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00311170.html

【社会】山口組「有意拓道」 神戸山口組「継往開来」…分裂した暴力団組織、それぞれ四字熟語で新方針発表

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