【国際】ベネズエラ、右派の野党連合が初の過半数　国会議員選

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ベネズエラ、右派の野党連合が初の過半数　国会議員選
2015/12/7 19:20

　【カラカス＝共同】ベネズエラの選挙管理当局は７日、６日の国会議員選（一院制、定数167）で、中道右派の野党連合、
民主統一会議（ＭＵＤ）が少なくとも99議席を獲得したと発表した。同国では1999年の故チャベス前大統領就任以来、
反米左派政権が16年間続いており、99年以降の選挙で野党が過半数を制するのは初めて。

　南米では11月のアルゼンチン大統領選でも中道右派の野党候補が反米左派の与党候補を破り、中南米左派諸国の一角が崩れた。
ベネズエラ国会での与党敗北は、左派の退潮を印象づけた。

　チャベス政権下で大統領に強大な権限が付与されており、内政の混乱は必至。後継者マドゥロ大統領の求心力低下は避けられず、
野党側が罷免を求める国民投票実施に向けて動く可能性がある一方、政権が野党弾圧を強め、対立が激化しそうだ。

　統一社会党（ＰＳＵＶ）を中心とする与党勢力は46議席で、残り22議席は未確定。マドゥロ氏は７日、テレビ演説で
「結果を受け入れる」と述べた。ＭＵＤのトレアルバ事務局長は「非民主的な政府を投票が民主的に破った」と勝利宣言した。
新議員の任期は来年１月から５年間。

　ベネズエラでは生活必需品の不足と高インフレが深刻化。主要輸出品である原油の価格下落が経済低迷に追い打ちをかけている。
スーパーで長時間、行列をしないと必需品が手に入らない暮らしに不満を持つ国民の支持が、野党に集まった。

　選挙区の区割りは与党に有利に設定され、政府は公務員を与党の選挙運動に動員。国際選挙監視団を原則として受け入れず、
選挙の公正性にも疑問が持たれたが、野党の勢いが強く、与党は大敗を避けられなかった。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM07H4N_X01C15A2FF8000/

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