【話題】外国人観光客泣かせの和式トイレ、和式スタイルに秘められた意外な健康効果とは？

すゞめ ★

http://www.excite.co.jp/News/column_g/20151109/Circl_6209.html
2015年11月9日 18時00分 (2015年11月9日 20時06分更新)

2013年度の訪日外国人数は1000万人を超え、2014年以降もその数は約25％ペースで増え続けている。
日本政府は、2020年開催予定の東京オリンピックに向けて外国人観光客のさらなる増加を予測しており、その数は年間2000万人が見込まれている。文化や習慣の異なる外国人観光客をスムーズに受け入れる態勢の整備は、急務である(※1)。
そんな中、外国人観光客が滞在先で初めて遭遇する和式トイレの使い方が分からず、トラブルを起こす事例が各地で頻発しているという。
日本の家庭でも洋式便器が普及し、和式便器を使う機会はめっきり減っている。便器周囲が汚れていたり、わざわざしゃがんで用を足す煩わしさから敬遠されがちな和式トイレだが、和式トイレならではの健康効果も発表されているのだ。
和式トイレの健康効果を再発見してみよう。

■「日本のトイレはこのように使ってください」京都市の掲示した外国人観光客向け啓発ステッカー
これまで外国人観光客に人気の観光地では、外国人観光客にトイレの使い方を通知するのに、英語や中国語をはじめとする言語表示で対応してきた。
しかし、日本を訪れる外国人観光客が多国籍化し、全ての言語に対応するには限界があることと、文字が読めなくても理解できることから、京都市はイラスト中心の啓発ステッカーを導入した(※2)。
トイレの使い方には、使用する人の出身国のトイレ事情が色濃く反映される。トイレットペーパーの紙質があまり良くなかったり、トイレの水圧が低いために、
トイレットペーパーを流さずにゴミ箱に捨てる国は少なくない(※3)。また、洋式トイレは便器に腰かけて用を足す形式なので、和式便器にも腰かけて用を足そうとする外国人も多い。
また、ウォッシュレットをはじめとする多機能トイレの操作法が分からない人も多い(※4)。

■欧米人の多くは和式トイレで用が足せない！
欧米人の多くは椅子に腰かける生活様式なので、床や地面にしゃがむという習慣がない。つまり、しゃがむ姿勢そのものが取れないので、和式便器で用が足せないという困った事態になってしまうのだ。
そこで無理な姿勢で用を足さざるを得なくなる。こうした事態を打開するべく打ち出された対応策の一つが、京都市のトイレ使用法の啓発ステッカーなのである。

■和式トイレに秘められた健康効果
和式トイレは独特の排便スタイルだが、洋式トイレの排便スタイルよりも排便姿勢が自然で痔や腸の憩室性疾患を引き起こしにくいことが2003年に出版された消化器専門誌「消化器疾患と科学」に掲載されている(※5)。…
和式トイレでしゃがむ姿勢を繰り返すことでアキレス腱が鍛えられてけがを防ぐ効果もある。下腹部に力が入れやすいので便秘解消の効果もある(※6)。

■洋式トイレで和式トイレの効果を得る方法
洋式トイレでうまくいきめず不満を感じていても、これといった改善策が思い当たらない方もおられることだろう。
実は、洋式トイレの床に高さ15センチほどの足を載せる台を置き、これを支えに用を足せば、洋式便器でありながら和式便器に近い効果を得ることができる(※7)。快適な排便スタイルの参考にしてほしい。

スクワット動作で健康効果
日本人の生活スタイルの洋風化で、和式便器は日本人であってもなじみが薄くなりつつある。
しかし、和式便器で日常的に用を足していた頃の日本人は、その「スクワット動作」で自然とさまざまな健康効果を享受していたようだ。和式トイレで「しゃがむ」姿勢から得られる健康効果は意外にも大きいようである。
デパートや駅のトイレなどで並んでいて、たまたま和式で用を足すことになった…としたらそんなに毛嫌いせず、健康のため、と活用してみるのも良いかもしれない。

(※の詳細はソース)