【沖縄】抗議の先鋭化に備え警視庁機動隊、辺野古で警備元警察部長碑で安全祈願 [11/09]

★【普天間移設】抗議の先鋭化に備え警視庁機動隊、辺野古で警備元警察部長碑で安全祈願
2015.11.8　15:43

米軍普天間飛行場（同県宜野湾市）の名護市辺野古への移設問題をめぐり、抗議活動などで
混乱が起きている沖縄県に警視庁機動隊が派遣され、県警の指揮のもと警備にあたっている。
国と県の対立が深まる中、問題が長引き、抗議が先鋭化する恐れがあり、県警の要請を受けて
派遣が決定した。警視庁幹部は「地元住民の理解をしっかりと得ながら、現場の安全を守って
いきたい」としている。

「問題は複雑で先行きが不透明。不測の事態を防ぐためにも県外の応援が不可欠だった」。
警察関係者は基地をめぐる情勢と、今回の派遣について説明する。

警視庁関係者によると、派遣は沖縄県警の要請を受けて決定。機動隊員は百数十人が交代で
現地に入り、県警と連携しながら年明け以降も警備にあたる見通しだ。警視庁機動隊はこれまでも
沖縄に派遣され、重要施設の警備などを担当していたが、今回は現場での抗議活動にも対応する。

４日からは、辺野古の米軍基地前で警備を開始。基地に出入りする車両を阻止しようと、
道路に座り込む抗議者の説得にあたった。

国は、普天間飛行場の移設先として辺野古の埋め立て工事を進める方針だったが、
沖縄県の翁長雄志知事は一度承認された埋め立てを取り消し。国と県の対立は深まっている。

公安関係者によると、移設問題そのものだけでなく日米同盟に反対するグループも抗議を展開。
政権を批判する活動家らも県外から沖縄入りし、存在感を高めようと活動を活発化させている
との見方もあり、警備上の課題となっていた。

これまで地元の抗議活動については、沖縄県警が警備にあたってきた。
ただ、「決して大所帯ではない沖縄県警には負担が大きくなりつつあった」（警察関係者）。
国内で最大の動員力があり、重要度が高い警備経験も豊富な警視庁に応援が要請されたという。

８日には、休暇の機動隊幹部が平和祈念公園（沖縄県糸満市摩文仁）を訪問。終戦間際に
県民の疎開に尽力したものの、激戦に巻き込まれて消息不明となった当時の島田叡知事と
県警察の荒井退造部長を顕彰する石碑も参拝し、地元・沖縄の安全を祈願した。

警視庁幹部は「地元の住民感情の理解に努めつつ、安心感を得られる警備を進めたい」と強調した。

http://www.sankei.com/affairs/news/151108/afr1511080010-n1.html

★沖縄戦時の「島守」悼む派遣の警視庁
2015.11.8　16:02

米軍普天間飛行場（沖縄県宜野湾市）の移設先、同県名護市辺野古の警備のため、
現地に派遣されている警視庁機動隊の幹部ら７人が８日、糸満市摩文仁の平和祈念公園を訪れ、
沖縄戦時に県警察部長（現在の県警本部長）だった荒井退造氏らをまつる「島守の塔」に献花した。

荒井氏は宇都宮市出身。警視庁の警察官を経て、昭和１８年に沖縄県警察部長に就任した。
米軍の上陸直前まで約２０万人を県外や県北部に疎開させ、犠牲の拡大を防いだとされる。
２０年６月、摩文仁で消息を絶った。

幹部は「沖縄県民の生命や安全を守るため殉職した警視庁の先輩を慰霊した」と話した。
沖縄県警の要請を受けた警視庁は１１月から機動隊員百数十人を派遣。県警の指揮下で警戒に当たっている。

http://www.sankei.com/west/news/151108/wst1511080039-n1.html

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