【安保法案】大人世代も声上げよう！　「安保法案反対」親世代が若者たちを後押し

擬古牛φ ★

★大人世代も声上げよう！　「安保法案反対」若者たちを後押し

　大人だって黙ってないぞ。安倍政権が、安全保障関連法案を週内にも成立させようと急ぐ
中、大学生らの反対運動に触発された親世代が七月、市民グループ「ミドルズ」を結成、連日国会前や各地で街頭に立つ。
呼び掛け人で代表の行政書士・岩脇宜広さん（５６）＝野田市＝は「社会で働くわれわれは責任世代。
でも、のほほんと生きてきた世代でもあり、だからこそ反省して、今声を上げ、子どもたちの将来を守ろう」と呼び掛ける。　（飯田克志）

　「私はすべてのリスクを背負って、声を上げることをやめません」。
六月二十七日の東京・渋谷駅前。学生らのグループ「ＳＥＡＬＤｓ（自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ）」の街頭活動で、
女性メンバーが訴えた決意の言葉が、岩脇さんの胸を打った。

　学生時代、会社勤め、行政書士として独立してからも、政治や市民運動とは無縁だった。
「抗議集会とか一度も出たことはなかった」

　危機感を覚えたのは、安倍政権による昨年七月の集団的自衛権の行使を認める閣議決定と、
続く十二月の特定秘密保護法の施行。「自民政権は憲法九条、平和主義を最低限守るだろうと、ある程度は信頼していた。
でも、安倍政権はちょっとおかしいぞ」と感じた。閣議決定後からは、ＳＮＳ（会員制交流サイト）で政治的なテーマを発信するようになった。

　反応はほとんどなかったが、危機感を共有する仲間が少しずつできた。シールズによる毎週金曜の国会前集会も訪れ、
「親としての感覚で、周りで見守っていた」。妻を五年前に病気で亡くし、男手ひとつで育てる中高校生の子ども二人と、学生たちが重なった。
一方で、「社会で働いていて影響力が大きい。それだけに、家族や仕事のことがあって、反対の声を上げにくい」という同世代の事情も肌で分かった。

　ためらいから踏み出させたのが、冒頭の若者の言葉だった。
「おかしいことを、おかしいと言ってこなかった大人の責任がある」

　仲間と話し合い、「立憲主義、民主主義を守る」を一致点に、一人一人が意思表明できる場をつくり、
若者たちを後押ししようと、ＳＮＳで呼び掛けた。

　八月二十二日に国会前で初めて開いた集会では、全国から集まった数百人が声を上げた。
活動が報道され、ＳＮＳでは四千百人が賛同。各地の集会やデモでもミドルズのプラカードや旗が見られるように。
「いろいろ不安はあったが、反響は予想以上。みんなが待っていた」と感じた。

　「初めてのことばかりで、戸惑うことも多い」。仕事の合間にＳＮＳやメールなどで仲間と打ち合わせをし、街頭に立つ日々。

　「法案が成立したら日本はどうなっていくか想像力を働かせてほしい。成立したとしても、あきらめない。声を上げ続けていく」

東京新聞　http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20150913/CK2015091302000143.html

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