【北海道】畜産農家「牛には申し訳ないことをした。人ごとでない」　白老牛が鉄製の器具“スタンチョン”で感電死

　【白老】町内の畜産農家の牛舎で２６日、肉牛２１頭が漏電により感電死したとみられる事故があり、
地域の畜産農家の間には「人ごとではない」と動揺が広がった。
牛舎の電気設備の漏電が原因とみられ、町では設備点検の注意喚起などに乗り出す方針だ。

　「牛には申し訳ないことをした。
金銭的にも精神的にも苦しいが、火事になって人間に被害が及ばなかったことだけは幸い」。

肉牛２１頭を失った畜産農家の男性は、苦しい胸のうちを明かした。

　苫小牧署は、牛舎の照明などの電気設備が何らかの理由で漏電し、
えさを与える際に牛の首を固定する鉄製の器具「スタンチョン」を通して牛が感電死したものとみている。

　町内には肉牛や乳牛を飼育する農家が３５戸ある。
放牧する例も増えているが、牛舎に照明設備を設け、スタンチョンを利用するところも少なくない。

　１００頭以上の牛を飼育する町内の５０代の男性は、
「感電死は聞いたことがない。正直びっくりしている」と言葉を失った。
首が固定され、決まった量のえさを効率的に与えることができるため、えさを与える際にはスタンチョンを使うという。
牛舎の照明設備ではこれまで漏電したことはないというが、
「人ごとではない。事故が起きた農家の気持ちは察するにあまりある」と話し、設備点検の重要性を再認識していた。

　町農林水産課では「静岡でも（獣害対策の金属柵で）２人が感電死する事故が起きている。
町内の酪農家、畜産農家には、設備点検の徹底を呼びかけていきたい」としている。

ソース
http://www.47news.jp/m/news/201507/SM0730_1184791.html

　

【北海道】畜産農家「牛には申し訳ないことをした。人ごとでない」 白老牛が鉄製の器具“スタンチョン”で感電死

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