【与党】公明党幹部、自民勉強会発言に「最近の自民党はどうしたのか。気の緩みではなく人権感覚がもともとないのではないか」と辛辣批判

擬古牛φ ★

★自民勉強会発言　安保国会、新たな火種

　自民党の若手議員による勉強会「文化芸術懇話会」で飛び出した「言論統制に前向き」と受け取られかねない発言は、
安倍政権の最重要課題である安全保障関連法案の審議に深刻な影響を及ぼした。
衆院憲法審査会で、自民党推薦の憲法学者が同法案を「違憲」と表明したのに続く「自爆テロ」（若手議員）だけに、
与党幹部は火消しに躍起になっている。一方、敵失に沸く野党は政権批判で足並みをそろえ、追及を強めた。

　◇与党、火消しに躍起

　「過程はどうであれ委員会に迷惑をかけている。しっかりと反省してほしい」
　自民党の佐藤勉国対委員長は２６日、文化芸術懇話会の代表を務める木原稔青年局長を自室に呼び出し、叱責した。
木原氏は「国会運営にご迷惑をおかけした。おわびしたい」と謝罪した。
同じ衆院本館３階では、平和安全法制特別委員会の審議が行われていたが、勉強会の発言を巡り野党の追及が続き、
安保関連法案に割かれるはずだった審議時間は奪われていった。
また、沖縄が地盤の九州ブロック選出の宮崎政久衆院議員（自民）は木原氏の事務所を訪ね、
勉強会での沖縄に関する発言で事実関係が間違っており「容認できない」と抗議。党内の混乱が続いた。

　谷垣禎一幹事長は２６日の記者会見で「クールマインドでやっていただきたい」と述べ、
メディアへの批判が「報道規制」とならないよう党内に自制を要請。
一方で「メディアに対しこの表現はどうかと思う時には批判、反論は当然あってもいい。
ただ、主張の仕方には品位が必要だ」と語り、党内のマスコミ批判の声にも一定の配慮を示した。

　二階俊博総務会長は会見で、「何かあったら報道けしからん、スポンサーやめろという声はよくあるが、
そんなことを言って得になることはない」と強調した。

　与党・公明党からはより辛辣な自民党批判の声が相次いだ。
井上義久幹事長は「政治に関わる者は言論の自由、報道の自由はしっかり尊重すべきだ」と主張。
別の公明党幹部は「最近の自民党はどうしたのか。気の緩みではなく人権感覚がもともとないのではないか」と批判した。

　安保関連法案を巡っては、憲法学者の「違憲」表明以降、議員のみならず、マスコミに登場する元議員らに対しても、
法案の批判を控えるよう自民党幹部らが働き掛けを強めている。

　実際、２５日にはもう一つの勉強会が中止に追い込まれていた。
若手ハト派議員らによる「過去を学び『分厚い保守政治』を目指す若手議員の会」は、
漫画家の小林よしのり氏を招いて会合を開く予定だったが、党幹部から２日前に開催を見合わせるよう圧力がかかったという。
小林氏は憲法解釈変更に批判的で、憲法を改正して自衛隊を軍と位置づけるべきだと主張している。
(続く）

毎日新聞　 http://mainichi.jp/shimen/news/20150627ddm003010097000c.html

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