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【社会】憲法とは「国体」の言語化だ 天皇は日本の歴史の象徴である - 渡辺利夫氏(拓殖大学総長)

2 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/06/07(日) 15:39:56.72 ID:???
>>1より

平川祐弘先生は、あるエッセイの中で次のようにいっていますが、これが私の胸には響きます。

「天皇は敗戦後の憲法の定義では国民統合の象徴だが、歴史に形作られた定義では
民族永続の象徴である。個人の死を超え、永世を願う気持ちこそ天皇と国民を結ぶ紐帯である」

かねて私の胸の中にあって形にならなかった感覚が、平川先生のこの卓抜な言語化によって
霧が晴れたように感じています。  しかし、ものにはすべて両面があります。
同質的な日本の社会には対外的な危機意識が育ちにくかったのです。日本は国家観念を
希薄化させたままで、長らく打ち過ごしてきたのです。

この日本に向けて、18世紀、血なまぐさい抗争を繰り返してきた欧州の各国が、
市民革命を経て近代国家を成立させ、産業革命を通じて国力と軍事力を格段に強化し、
市場と領土を求めてアジア、そして日本へと進出してきたのです。他方、平和を享受する
江戸時代の日本は、軍事技術の発達に関心を寄せることがありませんでした。

イギリスが庄倒的な軍事力により清国を屈服させて香港島を奪取したのがアへン戦争です。
このアへン戦争の報に接し、日本の指導者は強烈な衝撃を受けました。
アヘン戦争から10年後に米国の黒船が来航、日本は開港を余儀なくされました。

また同時に、英米仏蘭露の間で、不平等条約、つまり関税自主権がもてず治外法権をも
許す屈辱的な不平等条約を結ばされるはめになったのです。

しかし、それにもかかわらず、アジアのほとんどすべてが欧米列強の隷属下におかれる
中にあって、ひとり日本のみが独立を守りえたことは特記されねばなりません。

同質的で自成的な日本は、ひとたび急迫の事態に直面するや、これに抗する力を
一気に凝集する高い政治的能力をみせつけたのです。

中国の膨張を前にして、この凝集力の回復こそが、現在、再び日本人の最も喫緊の
テーマとなっています。

日本文明の同質性、自成性、連続性に改めて思いをいたそうではありませんか。
(2015年4月20日号 週刊「世界と日本」第2051号 より )

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