【外国人犯罪】偽造免許の外国人逮捕相次ぐ「不正取得も少なくないとみられるが、照会に回答しない国が多く、実態の把握は難しい」

★【埼玉】偽造外国免許で日本用取得　容疑でベトナム人逮捕
2015年6月1日

偽造のベトナムの自動車運転免許証を使って日本の免許証を不正取得したとして、
宮城県在住のベトナム人の男（３３）が五月二十日、道交法違反（免許不正取得）などの
疑いで県警に逮捕された。外国の免許証があれば日本の運転免許試験の一部が免除される
制度が悪用されたという。しかし、外国の免許証が偽造かどうかを見抜くのは難しく、
捜査関係者は「今回の事件は氷山の一角だ」と警戒を強めている。

男の逮捕容疑では二〇一二年九月、県警運転免許センター（鴻巣市）で職員に対し、
偽造のベトナムの免許証を提示し、学科や技能など試験の一部を免除され、
日本の免許証を不正取得したとされる。県警によると、「知人に紹介された人物に
ベトナムの免許証を作成してもらったが、違法な物だとは思わなかった」と
容疑を否認している。

男は一三年十二月、信号無視の交通違反で北海道警に摘発されたが、一二年に不正取得
した正規の免許証を所持しており、警察官が不正取得を疑う余地はなかった。

県警は同年八月、入管難民法違反（不法滞在）の疑いでスリランカ人の男（２９）を逮捕。
その後、この男がスリランカの偽造免許証を使って日本の免許を不正取得していたことが発覚した。
しかし、「外国の免許証が偽造かどうかを日本の免許センター職員がその場で判断するのは難しい」
（捜査関係者）という。

国際免許証を発給しない国の人が日本で運転するには、自国の免許証を日本の免許証に
切り替えなければならない。この手続きが必要なベトナムやスリランカ、中国など十カ国から
来日して県警運転免許センターで免許証を取得した人について、県警はそれぞれの本国に
自国の免許証を取得しているかを照会した。

唯一回答があったのはベトナムだった。照会したベトナム人十人のうち、五月二十日に逮捕した
男を含む計七人が本国の免許を取得していないことが判明。県警は昨年八月以降、七人全員を逮捕した。

県内では昨年に外国人千九百七十八人が日本の免許証を取得した。ある捜査関係者は
「不正取得も少なくないとみられるが、照会に回答しない国が多く、実態の把握は難しい」と話している。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20150601/CK2015060102000147.html

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