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【国際】AIIBで英国が中国に寝返り 米国陣営総崩れの衝撃…真壁昭夫信大教授

2 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/03/30(月) 13:30:01.88 ID:???
>>1より

その結果、主要国は自国の過剰供給能力を満たすため、金融緩和策を取り自国通貨を弱含みに
することで輸出を振興する積極策を取っている。特に、世界経済の成長力の中心と言われる、
アジア地域の発電所や鉄道などのインフラ需要の高まりを掴むことは喫緊の課題となっている。

中国自身、つい最近までインフラ投資に関する海外からの輸入がかなり伸びていた。
しかし、中国経済が目覚ましい勢いで成長し生産能力や技術力を高めたため、今後は、中国が
他のアジア諸国、さらには次の発展地域を見込まれるアフリカ諸国へと触手を伸ばすことになるだろう。

そうした動きを中国政府がサポートする意味でもAIIBの意味は大きい。
そこに、欧州諸国などが、成長が見込めるアジア市場や中国の豊富な資金などを狙ってAIIBに参加する。

米国の主要な同盟国である英国やドイツ、フランス、イタリアなどが、安全保障上の要素よりも
経済的な実利を目指してAIIBに加わる。今後、さらに追随国が出るものと見られ、
米国陣営の勢力は大きくそがれた格好だ。

したたかな外交力を持つ欧州主要国がAIIBに加わったからと言って、すぐに中国の軍門に
下るとの理解は適切ではないが、一連の動向によって、米国の威信に傷がついたことは間違いない。

・対立軸ができるのは歴史の必然 問題は、中国のスタンス

予想外にAIIB参加国が増えたことで、すぐにIMFやWBを中心とした金融の体制が崩れる
とは考え難い。しかし、中国が豊富な資金力を駆使して、アジアやアフリカ諸国のインフラ
投資案件を精力的に扱うことになると、金融システム内の勢力に変化が起きることは避けられない。

今後、注目されるのは、実際にAIIBがどれ程の融資案件をまとめることができるかだ。
AIIBは、基本的に出資比率に応じて投票権を持つとみられる。
現在の状況では、中国が30%から40%の出資になるだろう。

一方、欧州諸国は10%に満たないプレゼンスに甘んじることになるだろう。
AIIBは理事会を常設しないとみられることを考えると、圧倒的に中国の発言力が強力になるはずだ。

そうした状況下、設立に参加するアジア諸国や欧州諸国が、どれだけ実利が取れるかは未知数の部分もある。
期待されたほど実利を享受できないと、参加国の関心は次第に薄れることも考えられる。
中国の経営能力は注目されるところだ。

一方、中国主導の対米対立軸ができることは、考えようによっては歴史の必然かもしれない。
世界の歴史を振り返ると、覇権国として君臨できる期間は限られてきた。
米国とて、永久に覇権国として世界の頂点に立つことはできない。

覇権国に対する新しい対立軸ができることによって、歴史が新しいページを開いていく。
それは歴史の必然だろう。問題は、中国が近隣諸国などに対して高圧的なスタンスを和らげ、
世界の常識に合致するような行動を取ることができるか否かだ。

それができないと、いくら経済的な富を蓄積しようと、中国について行く国は少なくなってしまう。
それでは中国が世界の一極を担うことは困難だ。中国は、これからも様々なことを学習する必要があるだろう。(了)

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