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【正論】「侵略」とは戦勝国が敗戦国に貼るレッテル〜歴史を見る目歪める「北岡発言」 埼玉大学名誉教授・長谷川三千子

2 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/03/17(火) 13:18:33.44 ID:???
>>1より

でも、それからすでに100年近くたっているではないか。こんなひどい概念がそのまま
ということはあり得ない、と言う方もあるでしょう。確かに、第一次大戦と第二次大戦の間には
不戦条約というものが成立して、それに違反した戦争は違法な侵略戦争である、という言い方が
できるようになってはいました。

ところが不戦条約には米国の政府公文の形で、この条約は自衛権を制限するものではなく、
各国とも「事態が自衛のための戦争に訴えることを必要とするか否かを独自に決定する権限をもつ」
旨が記されています。現実に個々の戦争がこれに違反するか否かを判断するのは至難の業なのです。

≪「力の支配」を肯定する言葉≫

第二次大戦後のロンドン会議において、米国代表のジャクソン判事はなんとか「侵略」を客観的に
定義づけようとして、枢軸国のみを断罪しようとするソ連と激しく対立しますが、最終的には
その定義づけは断念され、侵略戦争の開始、遂行を犯罪行為とする、ということのみが定められました。
しかも、それは枢軸国の側のみに適用されるということになったのです。そしてその後も、
この定義を明確化する国際的合意は成り立っていません。

つまり、「侵略」という言葉は、戦争の勝者が敗者に対して自らの要求を正当化するために
負わせる罪のレッテルとして登場し、今もその本質は変わっていないというわけなのです。
この概念が今のまま通用しているかぎり、国際社会では、どんな無法な行為をしても、
その戦争に勝って相手に「侵略」のレッテルを貼ってしまえばこちらのものだ、
という思想が許容されることになるといえるでしょう。

こんな言葉を、安倍晋三首相の談話のうちに持ち込んだら大変なことになります。
首相がしきりに強調する「未来志向」ということは、もちろん当然正しい歴史認識の上に立って、
平和な未来を築いてゆくのに役立つ談話を出したい、ということに違いない。だとすれば、
歴史を見る目を著しく歪(ゆが)めてしまうような言葉や、国際社会において、「法の支配」
ではなく「力の支配」を肯定し、国家の敵対関係をいつまでも継続させるような概念は、
決して使ってはならないのです。国際政治がご専門の北岡さんには改めて、本来の学識者
としての良識を発揮していただきたいものです。(はせがわ みちこ)

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