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【神奈川新聞】国際社会がテロリストを追い詰める構図は、日本のマジョリティが在日コリアンを排除しようとする構図と同じ 阿部浩己教授

1 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/02/25(水) 20:18:53.56 ID:???
★時代の正体<67>戦後70年 即断よりも模索を 神奈川大大学院・阿部浩己教授
2015.02.25 10:48:00

安全保障法制に関する自民、公明の与党協議が着々と進む。戦後70年を迎えた時代を国際法の
観点から見詰める神奈川大大学院教授の阿部浩己さんは言い切る。「もはや戦時と言っていい」。
冷戦後の秩序の再構築で世界は揺れ動く。いま大切なのは即断することではなく、立ち止まり
思索をめぐらすことだ−。日本が戦後にたどった歴史がそう物語っているはずだと指摘する。

「テロリストたちを決して許さない」「その罪を償わせるために国際社会と連携していく」

安倍首相が国会答弁や記者会見で繰り返す宣言に阿部さんはおののく。有無を言わさぬ強い言動に、
この国の安全保障が危機的状況の入り口に立っていると感じる。

「『テロ』と『国際社会』。この二つを持ち出し、思考停止に陥ろうとしている」

残忍な方法で人質の命を奪い、その映像をインターネットで公開するテロリスト。
想像を超えた非道な存在と対決するという宣言を「間違っている」と指摘するのは難しい。

国会での与野党論戦でも人質事件の政府対応を批判する指摘は「テロリストを利する」
と非難され、ネット上では「いま政府を批判することはテロを肯定することになる」という言説が流布する。

「だが」と阿部さんは力を込める。

「テロを肯定するつもりは毛頭ないが、『国際社会にとってテロは撲滅しなければならない』
と言った瞬間に、そのことが絶対的な正しさを帯びる。それによって、なぜテロが発生するのか、
イスラム国という残忍なグループがなぜ生まれ拡大しているのか、『国際社会』とは一体どこの国の
ことなのか、といった思考が閉ざされてしまう」

そうして「テロリスト」と「国際社会」を敵と味方に分けてみせる。

「安倍政権が閣議決定で容認に持ち込んだ集団的自衛権の行使も、敵と味方を分けることを前提にしている。
まさに同じ考え方。つまり『分断』や『対立』『敵対』によって安定や平和を生み出そうという論理だ」

そのような安全保障によって平和を実現するという論理は、果たして現実的だろうか。

■全方位外交

「先進国の中で例がないほど長く平和を維持してきたのには理由がある。何も単に寝ぼけていたわけじゃない。
日本はこの70年間『いかに敵をつくらないか』という思想の中で安全保障に取り組んできた。
それは憲法に織り込まれた周到な思想でもある」

だからこそ、自覚している以上に日本人は世界で尊敬のまなざしを受けている。戦後の短期間で復興し、
経済発展を果たした「平和主義国家ニッポン」という評価だ。敵をつくらない全方位外交は数多くの
日本企業の海外進出を可能にし、各国の信頼を得ることになってきた。

「これこそが、リアリティーのある平和のつくり方ではないだろうか」

そして、こう言いつないだ。「外敵から侵攻され、襲撃され、殺される可能性があるということは確かに怖い。
だがそこで思考停止に陥ってはいけない。だからこそどうするのか。分断や対立ではない方法があるのでは
ないかと模索する必要がある。その方がより困難で大変な作業だろうが、挑戦する価値がある。
なぜなら、それこそが安定した社会を生み出すということを私たちは歴史的経験から知っているからだ」
>>2へ続く

【神奈川新聞】
https://www.kanaloco.jp/article/84633/cms_id/128017

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